二次創作小説(映像)※倉庫ログ

弱音ハクをドSキャラにしたらこうなつた。 ( No.78 )
日時: 2012/09/04 18:07
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: fVy8heSC)

「ごめん……なさい…」

「ほらっ!もっと大きな声で!!」

「何だよもうっ!元といえば悪いのはリン達じゃん…!」

「リンは悪くないのーっ!ハク撃ったのはミカじゃんっ!?」

現在、リンとミカは何やら言い争いを始めているようだ。
かれこれ約10分ほど経過している。

「まー、でも良かったよね〜撃ったのが本物の銃じゃなくて…」

ベットで横になるハクの隣に座りながら、ミクは言った。

「これが銃だったらそんなの死んでるよ…今回ミカが持ってたのは水鉄砲だったからよかったとしてさ…」

レンはミカを横目で見ながら、呆れたように呟いた。
いくら水鉄砲と言ってもあれだけ改造されていたんだ。
普通の水鉄砲の100倍くらいの勢いで出るのだから、ハクが気絶するのも無理はない。

「でもレンちゃんが悪いんだよ…昔はもっと僕にかまってくれたのに…っ!!」

ミカはさっきよりも少し声を荒げて言った。
そして、少し目がうるんだかと思えばポケットをあさりだし、目的のものを取り出すと、それをレンに向けた。

「ちょ…お前まだ持ってたのかよ…!」

「僕がこれ、置いてくるわけないじゃん。今度は本物だからね…」

ミカは自分の持った銃を大切そうに眺めると、レンに向かって構えた。

「あ〜、そこそこーっ!喧嘩しない!止めなさいっ!」

ミクが言ったその時、部屋に銃声が響きわたった。

「「「うわああああああっ…!?」」」

その場に居たミカ以外の3人はその場にしゃがみこみ、辺りを見回して、全員が無傷なことを確認すると、また立ち上がった。

「止めろって言ったじゃんか!お前は俺が死んでもいいと……」
「ま、待って!今のは僕じゃない…!」

ミカはレンの言葉を途中で遮り、顔の前で手を大きく振ると、必死になって言った。

「だったら誰が……」

レンがそこまで言ったとき、とてつもない叫び声と、さらにとてつもない銃声が響いた。

「あぁああああああああああぁぁぁっ…!!!」

甲高い女の声が聞こえると、それを追うように2人の男女の声が聞こえた。

「ちょ、ストップストップっ!そのままいくと私死んじゃうからね!?」
「あー、俺別に大丈夫だから、うん。だからもうそれ止めて…」
「勇馬はそこで落ち着かないでくださいよおおおっ!!」

「うわあああっ!死ねばいい死ねばいい死ねばいいーっ…!!」

またあの女の声が聞こえたと思えば、今度は部屋のドアが勢いよく開いた。

入ってきたのは綺麗な水色の髪の女だった。
赤い瞳をいっぱいまでうるませて、右手には小型銃が握られていた。
その女の右腕にかかれた『61』という数字が、彼女の正体を表した。