二次創作小説(映像)※倉庫ログ

弱音ハクをドSキャラにしたらこうなった。 ( No.82 )
日時: 2012/09/09 16:21
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: OBZwk3oo)

「えっと…よく分からないんだけどさ…」

ミズキは、「ですよね…」という顔をすると、また口を開いた。

「今日の朝のこと…なんですけどね…まあ、こんなことがあったんですよ……」

そして、ミズキは今日のことを話し出した。



[同日 AM.7:30]

「勇馬〜っ、居る〜?」

ミズキが着物を抱えて辺りを見回していた。
『勇馬』というのは、ロロのコードネーム、もうひとつの名前らしい。

「今ね、ミクからー……あっ!」

ミズキはベッドの上に転がっているロロを見つけると、大急ぎでそっちへ行き、布団をつかむと、思いっきり引っ張った。

「…っとうわぁっ…!?」

情けない声を出してロロが床に転がると、ロロは「何だよもう…」と言いながらミズキの方を見上げた。

「何だじゃないんですっ!聞いてくださいよもう…っ……あのですねぇ、今っ、ミクから電話があって………」

どこからか「クカー」っと寝息が聞こえてくるのに気がついたミズキが下を向くと、ロロが床に転がったまま寝ていた。

「………っ勇馬あああああーっ…!!!」

「…っわああ煩いっ!!」

「煩いじゃないんですって!ちゃんと聞いてくださいぃ!!」

ミズキは「コホン、」と一回咳払いすると、もう一度話し出した。

「今ですね、ミクから電話があって、ハクさんが倒れたって。」

「あー、分かった、行くんだよね。」

「はい、だから急がないとだよっ!」

「分かったから…じゃあその……」

ロロがミズキの持っている大量の着物を指差して言った。

「それってさ………」

「え?だから勇馬に選んでもらおうと思って……」

「急ぐんじゃないの…?」

「で、でも身だしなみも大切…だし…」

「はぁ……」

ロロは呆れたように溜め息をつくと言った。

「いつものでいいと思うよ…別に特別な日ってわけでもないし……」

「そうですかね?」とミズキが首をかしげながら言った。

「あと、早急から後ろで視線を感じるんだけど……気のせいですかね?」

「は…?」

ロロが恐る恐るミズキの後ろにいるものを確認すると、「あ、やばい…」と呟き、タンスの引き出しを何やらゴソゴソし始めた。

「え、ちょ、何ですか!?あの……あ……」

ミズキも恐る恐る後ろを振り向くと言った。