二次創作小説(映像)※倉庫ログ

弱音ハクをドSキャラにしたらこうなった。 ( No.85 )
日時: 2012/09/11 20:00
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: WzE/lQPv)


「何、何なのかな朝っぱらから二人でイチャイチャとさぁあ…ロロはあたしだけのものって言ってるのに…」

水色のカールがかかった髪。
赤い瞳、方肌出しの着物。
そして腕に書かれた『61』。
それは紛れもなくルイだった。

「はぁ…君達死にたいの?あたしを怒らせると大変だよ?分かってる?」

ルイは腰に下げた刀を手に取ると、そのまま前へ、ミズキの方へと向けた。
狂気に染まった顔。
それはまさにヤンデロイドそのものだった。

「え、っと…か、何か勘違いっぽいかな!?うん、そうですよ!!私達の間では何もないですから…!!」

「そこね、焦ると余計疑いかけられるんだよ?まあ、君の焦りようからすると、やっぱりあたしの考えは当たってたー、みたいな?」

「い、いえそんなこと…って勇馬は何しちゃってるんですか!?そこは助けるとこだよね!?妹が今にも殺されそうなんですけど!?」

ミズキはタンスをあさってるロロに向かって大声で叫んだ。
ロロは「ちょっと探しもの…これがないと助けるにも助けられないよねー…」と、のぼのぼしていると、ついにミズキが怒ったのか、ロロを怒鳴り付けた。

「私に死ねって言うんですかあああっ!!!??何、何探せば気がすむんですか!!??」

「いや…その……刀を……」

少しミズキに気を使いながらロロは答えた。

「は?」

「だからー、刀がないとさ…素手では助けられないし…」

「刀がタンスの引き出しに入ると思うかあああああああっ!!! というか、刀なんていつも枕元に置いてあるでしょおおおっ!!??」

ミズキがロロに向かってまた大声で怒鳴った。
ロロは「ああ、そうだっけ…」と言いながら、枕元の刀を手に取り、丁寧にリボンをほどいていた。

「というか、刀なんて出したら逆にルイが………」

ミズキが言ったのは遅かった。

ルイは既に刀をロロに向けて振り上げていた時だったのだから。