二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜   第一部 ( No.5 )
日時: 2012/09/02 11:36
名前: ウルワルス (ID: AzyLAkTK)

第2章  組分け

新登場人物紹介

フランク・ロングボトム
 ネビルとハンナ(旧姓アボット)の息子。スコープと同学年。
 父から薬草学の才能を受け継いでいるが、父とは違って他の教科もある程度でき、飛行も上手い。

ジェームズ・シリウス・ポッター
 アルバスの兄。現在2年生で、グリフィンドールに所属。黒髪で、目は茶色。
 祖父ジェームズを思わせる天才児で、成績優秀、飛行も抜群に上手い。明るくひょうきんな性格。

ルイス・ウィーズリー
 ウィリアムとフラーの息子。ビクトワールの弟。現在グリフィンドールの2年生。髪はシルバーブロンド。
 明るくひょうきんな性格で、同年の従兄弟ジェームズと仲がよく、彼とのコンビは1世代前の「ジョージ-フレッド」コンビ、2世代前の「ジェームズ-シリウス」コンビと同じ立ち位置にある。







「ねえ、スコープ。」昼食の途中で、アルバスが尋ねた。「君は、どこの寮に配属されると思う?」
「僕は、スリザリンだろうな。マルフォイ家は代々スリザリンだから。」
「そうか。君がスリザリンなら、僕もスリザリンでいいな。」
「何言ってるんだよ。君はあのハリー・ポッターの息子なんだろう? グリフィンドールに決まってるさ。」
「そうかな・・・」アルバスは自信なさげだった。
「絶対そうだって。
 それより、お互い別々の寮に入っても、僕とは友達でいてくれるかい?」
「もちろんだよ。」アルバスは、ようやく微笑んだ。


 やがて、列車はホグズミード駅に到着した。外に出ると、よく通る太い声が聞こえてきた。
「イッチ年生! イッチ年生はこっちだ!」
 背丈は普通の人の2倍、横幅は5倍はあるひげ面の大男が、ランプを持って怒鳴っていた。
「あの人、誰だろう?」大男について険しく狭い小道を歩きながら、スコープはアルバスに尋ねた。
「彼はルビウス・ハグリッドといって、ホグワーツの『魔法生物飼育学』の担当教師だよ。僕の父の友人でもある。」
「あんな怖そうな人と友達になれるなんて、さすがはハリー・ポッターだ・・」
「ハグリッドは、見かけとは違ってちっとも怖くなんかないよ。僕は来週の金曜日に、彼の家にお茶をよばれに行くけど、君も来るかい?」
「みんな、ホグワーツがまもなく見えるぞ。」その時、ハグリッドが言った。「この角をまがったらだ。」
 狭い道が急に開け、大きな湖の畔に出た。向こう岸に高い山が聳え、その頂上に壮大な城が見えた。
「すごいや。さすがは1千年の伝統を誇る名門校だ。」スコープは思わず口に出した。
「本当にホグワーツには1千年の歴史があるの?」
 スコープとアルバスの後ろで声がし、聞き覚えのある声がそれに答えた。
「正確には1024年ね。ホグワーツが設立されたのは993年だから。」
 2人が振り返ると、ローズ・ウィーズリーと、背はさほど高くないが、がっちりとした体格をした黒髪の少年がいた。
「ローズ、フランク! すぐ後ろにいたのか!」アルバスが言った。