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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜 ( No.105 )
- 日時: 2013/06/02 18:03
- 名前: ウルワルス (ID: f3VBH/TD)
ドランペルージは話し続けた。
「新たに現れたジンを前にして、私は、まるで自分が虫けらであるかのように感じた。彼が発する魔力の波動は、それ程凄まじいものだった。フィアレンも彼を恐れているようだった。彼は、『ジンの王・ヴァルガトレイオン』だと名乗った。
私が直接ヴァルガトレイオンを召還したのではなかったため、彼に命令を下すことは出来なかった。私はフィアレンを通じて、魔力をネックレスに注いでくれるよう頼んだ。
何故そのようなことを望むのかと私の思考を調べた−−ジンは皆『開心術』を心得ている−−ヴァルガトレイオンは、面白く思ったようだった。彼はネックレスに強大な魔力を注ぎ込んでくれた。私がフィアレンを解放すると、彼も消えた。
そういう訳で、このネックレスには膨大な魔力が備わり、持ち主に対する呪いを瞬間的に察知して悉く阻止するという機能を持つようになった。ヴァルガトレイオンを上回る魔力の持ち主に攻撃されたら話は別だろうが、この世界にそのような魔法使いなど・・」
ドランペルージが長々と話しているのを聞きながらも、アイサムは必死に現状打開策を練っていた。例のネックレスは、魔法を使ったあらゆる攻撃から持ち主を守るという。だがそれは、裏を返せば、魔法を用いない攻撃に対しては無力だということではないだろうか?
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