二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜 ( No.115 )
- 日時: 2016/03/19 00:38
- 名前: ウルワルス (ID: nLJuTUWz)
「はじめまーして、マドゥムアゼル・ウィーズリー。」
アイサムがローズに英語で挨拶した。
「アイサム・ムウィレレといいまーす。よろしーく、お願いしまーす。」
「ici--c'est tres bien, Monsieur Mwilele.」
ローズは、用意していたフランス語で応えた。
*
非業の死を遂げたハロルド・アンダーソンの葬儀に出席したり、アイサムにとっては初めての体験であるプロクィディッチ試合の観戦に行ったりするうちに、ボーバトンのイースター休暇は瞬く間に過ぎ去っていった。
ホグワーツの閉鎖が解除される見込みは、相変わらず無かった。
「このまま学校閉鎖が続くなら、私やアルも9月からボーバトンで学ぶようになるかもしれないわ。」
ローズは、どこか嬉しそうな口調でスコープにそう言った。スコープも、9月からローズやアルバスと共に過ごせると思うと、不謹慎ながら嬉しく感じた。
ホグワーツでは生徒達が家庭に帰された直後から、ハリー・ポッターをはじめとする闇祓い達により捜査が行われていたが、「透明な怪物」は捕まらなかった。さらに、闇祓いの中から紫息病患者が出るに及んで捜査自体が中止となった。
スコープとアイサムがボーバトンに戻る前日、2人はマルフォイ一家、ウィーズリー一家、ポッター一家と共に、カムランの古戦場に出かけた。
「カムランの戦い」の戦死者の慰霊碑を見た時、アイサムは嘆息した。
「ランスロットと彼の配下達が戦いに間に合っていれば、犠牲は少なくなってたかもしれないのに・・」
ランスロットはフランス出身の魔法使いで、アーサー・ペンドラゴンに仕える最強の魔法戦士の一団「ウィザーズ・オブ・ラウンドゥ」の一員だった。しかし深い事情があって、「カムランの戦い」に参戦することが出来なかったのだ。