二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜 ( No.130 )
- 日時: 2014/03/30 14:45
- 名前: ウルワルス (ID: BgA0tTDI)
「・・・私は、大陸東部に位置する、森と海に挟まれた とある村に分け入った。その村では、村人のかなりが紫色の呼気を出し、彼らの体は衰弱していた。」
スコープは はっとした。ホグワーツで流行り、今もまだ治療法が見つかっていない「紫息病」の描写に違いない。スコープは『旅行記』を読み続けることにした。
「彼らが紫色の呼気を出すようになったのは、近隣の森に棲む怪物の毒気に当てられたからだとのことだった。また、その怪物は図体は巨大であるにも関わらず動きがとても速く、誰にも気付かれずに移動することができ、村人や家畜を度々襲っていた。
その怪物は人に取り憑くこともできた。」
それでは、ローズはホグワーツでの「大量出血事件」の犯人である「透明な怪物」に取り憑かれているのだろうか? そして、「紫息病」の原因は「透明な怪物」が放つ毒気なのだろうか? 加えて、スコープはアイサムが語った昔話を連想した。アイサムの祖母はタンザニア出身で、この村はアフリカ大陸東部に位置する。『旅行記』の著者イグノタス・ペベレルは、あの昔話に登場する偉大な魔法使い「イグノトゥペル」と同一人物なのかもしれない。
さらにスコープは、アイサムの祖母が「タンザニア」出身だったということから、夏休みに父が話してくれた、「タンザニア」の村の村長がくれた毛皮の由来についての話>>45 を思い出した。あの話に登場する、ヌンドゥを退治した魔法使いの名は「イグノートゥ・ペーベール」だった。「イグノートゥ・ペーベール」も、「イグノタス・ペベレル」と同一人物なのかもしれない。そうなると、「透明な怪物」の正体はヌンドゥだということになる。しかしヌンドゥが透明になれるとはどこにも書かれていない。
スコープは、『旅行記』の関連箇所を読み直してみた。
「・・・その怪物は図体は巨大であるにも関わらず動きがとても速く、誰にも気付かれずに移動することができ、・・・」
スコープは、ホグワーツでの寮対抗クィディッチ杯のグリフィンドール対スリザリン戦を思い出した。あの時、サウロス・マルフォイの箒メテオライトのスピードが速すぎて、まるでサウロスの姿が消えたかのように思えた。それとは反対に、ペベレルには、ヌンドゥの姿が見えないのは動きが速すぎるからだと思えたのだろう。