二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜 ( No.147 )
- 日時: 2015/08/19 12:08
- 名前: ウルワルス (ID: LF8j4K3p)
第22章
スクの意識が戻ったのは、白い室内でのことだった。彼はベッドに横たわっていた。傍らを交互に見やると、椅子に座った両親、祖父母と、車椅子に乗った妹がいた。5人とも、喜びをあらわにした表情を浮かべている。
「ここは?」
「聖マンゴ病院だよ。」 父が答えた。
「『禁じられた森』で大怪我をして倒れていたお前を、父上が連れてきてくださったのだ。」
「教えてほしい。」 祖父が言った。「お前は、ヌンドゥに何をしたのだ?」
それを聞いてスクは はっとし、身を起こした。
「ローズはどうなったのですか!?」
「まだ意識は戻っていないが、顔色がよくなったと、ハーマイオニーがメールをうってきた。」 父が答えた。父は、ウィーズリー女史の影響を受けて携帯電話を購入していた。
「よかった・・」 スクは ほっとして、祖父の質問に答えることにした。
「あのヌンドゥは、誰かに魔法で操られていたのだと思います。僕は、ヌンドゥにかけられていた魔法を解いたんです。誰かの命令でローズに取り憑いていたんだろうから、彼女はもう大丈夫でしょう。
それで、ヌンドゥはどうなったのですか?」
「気を失ったお前を抱えて校門に向かっていた時、校門から外に走り去っていくのが見えた。」 祖父が答えた。
「それにしても、あなたがこれほどまでに優れた魔法使いだとは思わなかったわ。」 母が言った。
「たった1人でヌンドゥに立ち向かって、生き残るだなんて・・」
「ヌンドゥと闘っている途中、もう駄目だと思った時、不思議と力が湧き上がってきたんです。」 スクは言った。「そのため、ヌンドゥの攻撃を難なく避けることができました。」
スクの意識が戻ったのは、ヌンドゥと闘った翌日の夜だった。スクはその日のうちに退院した。
4日後、ボーバトンにいたスクのもとにフクロウ便が届いた。ホグワーツの閉鎖が解除されるとのことだった。同時に、勇敢にもただ1人でヌンドゥに立ち向かってローズの命を救い、ホグワーツからヌンドゥを駆逐した功績により、スクのホグワーツ復学が認められた。
これでまた、ローズやアルと同じ学校で学ぶことができる。スクの喜びはひとしおだった。アイサムやカトリーヌも喜び、かつ、寂しがってくれた。