二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜    ( No.151 )
日時: 2016/05/10 21:43
名前: ウルワルス (ID: LF8j4K3p)

      
         *     
Side:スク    








 ホグワーツは3ヵ月間 閉鎖されていたので、生徒達は家に帰らず、夏休みに校内補習が行われることとなった。



 祝賀会が終わると、スクはローズ、アルと連れだって談話室に向かった。
「それにしても、誰がヌンドゥを操っていたのかしら。」 歩きながらローズが言った。
「サウロス・マルフォイ辺りなら、ヴォルデモートだとでも言うんだろうな。」 アルが言った。
「それに、まだ明らかになっていないことがあるわ。」 ローズが言った。
「ホグワーツが閉鎖される前に城門を警備していた屋敷僕妖精達を殺したのは、ヌンドゥだとは思えない。遺体には何の損傷もなかったそうだから。『死の呪文』で殺されたとしか思えないわ。」
「そういえば、僕がヌンドゥを倒そうと校門前に到着した時、校門が勝手に開いたんだ。」
 スクは言った。
「あの時は気が動転していたから気にならなかったけど、今思うと誰かが内側から開けたとしか思えない。」
「それも明らかになってないわね…。
 ヌンドゥを操っていた者と、僕妖精を殺した者は同一人物っぽいけど…」
 そんなことを話しながらも、スクは不思議な感慨に浸っていた。はっきり言って、今のスクはアルよりローズの方が好きなのだ。いつからそう思うようになったのだろう。最初は、ローズのことが好きになれなかったのに…。
『手を握られたり、キスされたり、抱き合ったりするうちに好きになっていったのかな…』
 スクが物思いに耽るうちに、3人は談話室に到着した。
「強力な闇の魔法使いが姿を潜めているとしか思えないわ。」 ローズが結論を出した。
「スクがなんとかしてくれるさ。なんたって、『ヌンドゥスレイヤー』だからね。」 アルが言った。だが、その口調はどことなくとげとげしかった。 
「これからは平和な日常が続いてほしいんだがな…」 アルの口調が気になりながらも、スクは心の底からそう言うのだった。