二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜 ( No.163 )
- 日時: 2019/06/04 14:19
- 名前: ウルワルス (ID: xVgmFESq)
「確かにそうね。あの時は気が動転してたから…」 ローズは言った。
「私達が学生だった時にも、そんなことがあったな。」 父が言った。「屋敷僕妖精の仕業(しわざ)だったが。」
「なんで屋敷僕妖精が9と4分の3番線の出入り口を封じたの?」 ローズは尋ねた。
「話は後にしよう。スクを蘇生させて、ホグワーツに行かないと。」 ハリーが言った。
「エネルヴェイト(活(い)きよ)」
ハリーがスクに杖を向けて呪文を唱えると、スクは目を覚ました。
「ポッターさん、ウィーズリーさん、それにテディも…。ディメンターは?」 スクが言った。
「ディメンターは、ローズと私達とで退治しておいたよ。ローズが、素晴らしい『守護霊の呪文』を使って撃退しかけたところを、私達3人が『殺傷守護霊の呪文』でとどめをさしたんだ。」 ハリーが言った。「殺傷守護霊の呪文」というのが、昨年の夏に公表された新呪文である。「守護霊の呪文」はディメンターを追い払うだけだが、「殺傷守護霊の呪文」はディメンターを傷付けたり殺したりすることができる。
「そうだったんですか。
ありがとう、ローズ。」 スクが言った。
「事情はローズから聞いたよ。さあ、これを食べなさい。ローズも。」 ハリーが、ローズとスクにチョコレートを渡した。
ディメンターが人の近くに来ると、その人は寒気に襲われ、元気がなくなる。そういう時には、チョコレートのような糖分を多く含むものを食べることで、元気を回復できる。
「ディメンターが僕の近くに来た時、頭の中に奇妙な映像が浮かんだんです。」 チョコレートを食べながら、スクが言った。
「戦争の情景のようでした。魔法戦士達が杖から閃光を飛ばして、攻撃しあっていました。閃光が命中すると、体じゅうから血を流しながら倒れる者もいました。この情景が思い浮かんだ直後、僕は気絶したんです。」
「君の記憶の中にある映像ではなかったんだね?」 ハリーが尋ねた。
「そうです。」 スクが答えた。ハリーはしばらく考え込んだ。
「ロンとテディは、先に魔法省に戻ってくれ。」 しばらく考えた後でハリーが言った。「私はローズとスクをホグワーツまで送っていく。フリットウィック校長と話したいこともあるし。」
「パパ達が学生だった時の話だけど。」 ローズは言った。「屋敷僕妖精が9と4分の3番線の出入り口を閉じたのはなぜなの?」
「ああ、そうだったね。
それは、ホグワーツに向かう道中で話そう。」