二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜 ( No.165 )
- 日時: 2020/01/07 21:50
- 名前: ウルワルス (ID: 3Mpht8EV)
第3章
「制服に着替えなきゃ。」
地面に降り立つと、ローズが言った。
「トイレで着替えてくるわ。行きましょう、スコープ!」
「ああ。」 スコープが答え、ローズと一緒にホグワーツ城に駆け込んでいった。
ハリーは2人の後から、ホグワーツ城へと足を踏み入れた。目指すは、フリットウィック校長がいる大広間だ。
「ハリーじゃないか!」
ハリーが大広間に入り教職員テーブルに向かって進んでいくと、薬草学教授兼グリフィンドール寮監であるネビル・ロングボトムが立ち上がって声をかけた。
「やあ、ネビル。アーニー、アンソニーも。」 ハリーは答えた。
ネビルも、呪文学教授兼ハッフルパフ寮監であるアーニー・マクミランも、変身術教授兼レイブンクロー寮監であるアンソニー・ゴールドスタインも、ホグワーツでのハリーの同級生だ。
教職員テーブルの中央には、小さな老人が着席している。フィリウス・フリットウィック校長だ。その隣には、理知的な容貌をした老女が腰かけていた。ハリーの恩師であり、先代ホグワーツ校長であるミネルヴァ・マクゴナガル女史だ。なぜここにいるのだろう。いや、それは後回しだ。
「お久しぶりです。フリットウィック先生、マクゴナガル先生。」
挨拶がすむと、ハリーは本題に入った。
「フリットウィック先生。スコープのことで、話があるのですが。校長室で話せますか?」
「スコープとは、ヌンドゥスレイヤーのことかね?」
「ええ。スコープは今日ここに来る途中で、ディメンターに襲われたんです。」
「なんだって!? 分かった。校長室に行こう。
セプティマ、宴会の司会を頼む。」
これから大広間では、新入生の組分けと歓迎パーティーが行われる。フリットウィックは副校長のセプティマ・ベクトルに後事を託すと、ハリーと共に校長室へと向かった。
校長室に着くと、ハリーはさっそく口火を切った。
「スコープによると、キングズ・クロス駅の9と4分の3番線への出入り口が閉じられていたそうです。だから、スコープは一緒にいたローズと共に箒(ほうき)に乗ってホグワーツに行くことにしたのです。一方私は闇祓いとしての任務で、ロンとテッド・ルーピンと共にディメンターを追っていました。そして、私達が追っていた3体のディメンターがローズとスコープを襲おうとしているところを捉(とら)えました。私が気付いた時には、スコープは既に気絶していました。それでもローズが『守護霊の呪文』でディメンターを撃退しました。ローズに撃退されて逃げようとしているディメンター達に、私達3人の闇祓いが『殺傷守護霊の呪文』でとどめをさしました。