二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜   第一部 ( No.22 )
日時: 2012/09/30 18:56
名前: ウルワルス (ID: AzyLAkTK)

 12月24日から、クリスマス休暇が始まる。スコープもアルバスもローズも、クリスマス休暇には家に戻る予定だった。

 23日の朝、3人は大多数の生徒と共にホグワーツ特急に乗り込んだ。
「魔法チェスをやらない?」 
 昼食を食べ終わったところで、ローズが提案した。
「いいね。やろう。」 スコープは言った。「アルもやるよね?」
「僕、ローズとはやりたくない。」 何故かアルバスはそう言った。
「いいわ。じゃあ、まずはスコープとアルが対戦して。私は勝ったほうと対戦するから。」

「やった、僕の勝ちだね!」 
 スコープは、アルバスのキングにチェックメイトをかけて言った。
「次は私の番ね。」
 ローズが自信たっぷりの笑みを浮かべて言った。

 程なくしてスコープは、なぜアルバスがローズとの対戦を嫌がったのかを思い知らされた。ローズはおそろしくチェスが上手く、理想的なチェスの指し方を表す格言* そのままに、序盤では確立された定跡に従い、中盤では記憶だけに頼ることなくその場に応じた戦術を臨機応変に繰り出し、終盤では機械的に深く状況を読むことで、スコープに圧勝した。



*「序盤は本のように、中盤は奇術師のように、終盤は機械のように指せ。」