二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜   第一部 ( No.29 )
日時: 2012/10/21 17:50
名前: ウルワルス (ID: visZl1mw)

 両親の話は、ローズにとって初めて聞くことばかりだった。自分の両親がスコープの父親についてここまで詳しく知っていることは、意外だった。だが、スコープの父親が「デスイーター」で、20世紀最高ともいわれる偉大な魔法使いダンブルドアを殺そうとした程の人物であるというのは、腑に落ちなかった。スコープは父親を尊敬しているようだったし、父親が悪人であるならそもそも息子があそこまで真っ直ぐに育つはずがない。母の言うように、スコープの父親の改心は本物なのだろう。
「7年次の『必要の部屋』での戦闘でクラッブが『悪霊の火』を使った時も、ドラコは何とかして気絶したゴイルを助けようとしていたわ。」
 母が続けて言った。
「クラッブのことも、最後まで気にかけていた。このように、学生時代でさえ彼は根っからの悪人ではなかったのよ。」
「それに、例えお父さんがどんな人であれ、スコーピウスがいい人であることに変わりはないわ。」 ローズは言った。
「初めての飛行訓練の授業の時には−−−」 ローズは、箒から落とされた時にスコープが助けてくれたことや、箒での上手な飛び方を教えてもらっていることを、主に父に向かって話した。
「『オーグリーが不死鳥を生む』とは、このことだな・・」
 ローズの話を聞き終わると、父もそう言わざるを得なかった。