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Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜   第一部 ( No.34 )
日時: 2012/11/11 16:12
名前: ウルワルス (ID: e22GBZXR)

 ノット達は行ってしまった。
「ごめん、僕のせいで・・。」
 スコープは、右腕の痛みに耐えながら言った。
「だけど、どうしてあんなことを言ったんだ? ノットが、君の要望を聞き入れるわけないじゃないか。」
「あれは計略よ。」 ローズは、スコープが立ち上がるのを手伝いながら言った。「ノットが私達を、『禁じられた森』に行かせるよう仕向けたの。」
「なら、どうしてもっとましな罰を願わなかったんだい? まあ、森の方が管理人の体罰よりはましだろうけど・・」
 ローズに付き添われて医務室に向かいながら、スコープは尋ねた。
「甘すぎる罰だと、こちらの思惑がばれちゃうでしょ? それに、森に入ることだって、充分『甘い』罰だと思うわ。きっとハグリッドが一緒だろうから。」
「なるほど。確かに、ハグリッド先生がついていれば、森の生き物もそう簡単には襲って来ないだろうね。それにしても、君ってほんとに賢いね・・」


 翌日、寮の得点を記録している大きな砂時計のそばを通ったグリフィンドール生達は、前日より200点も減っていることに大いに驚いていた。
「君は、昨晩寮にいなかったね?」
 ルームメイト達* が、スコープに尋ねてきた。
「もしかして、君が減点されたの?」
 スコープは申し訳なさでいっぱいになり、包み隠さず事情を語った。
「畜生、ノットのやつめ。」 フランク・ロングボトムが言った。
「ノットの不公平極まりない処置に対して何か手を打ってくれるよう、父さんに頼んでみるよ。」
「一緒に星を眺めようと誘うなんて、君はウィーズリーのことが好きなのか?」
 ラウル・アンダーソンが、にやにやしながら言った。
「好きかって? ローズは僕の親友だよ。嫌いなわけないじゃないか。」
 スコープは、なぜそのようなことを訊くのだろうと不思議に思いながら答えた。
「あ、そう。」 何故かラウルは、面白くなさそうに言った。






* 補足 〜スコーピウスのルームメイト〜

アルバス・ポッター
フランク・ロングボトム
ラウル・アンダーソン
ジム・カーペンター