二次創作小説(映像)※倉庫ログ

【VOCALOID】13943号室【VanaN'Ice】 ( No.25 )
日時: 2012/09/23 20:39
名前: 月森和葉 (ID: ngsPdkiD)

今日は具合が悪いというのに池袋行って遊んできました。
メインはタイバニの映画でした。
やりたいと思っていたVOCALOIDのスタンプラリーは台紙が品切れで出来なかったのですが、ナムコのナンジャタウンでバニーとかおじさんとかイワンとかキースとかホァンちゃんとかイヴとかノボリとかクダリとかミクさんとかレンきゅんとかのコスの人がいっぱい居て、色んな意味で充実した一日でした^p^
↑全部分かったら凄いかもw
あと、アニメイトでひとしずくPの「秘蜜〜黒の誓い〜」を購入して、家帰って速攻で一気読みしましたw
すげー面白かったです^^




 すると、ガクが刀を降ろした。
「カゴ、どうか武器を降ろしてくれないか。…何か、嫌な予感がするんだ」
「!?」
 ガクがこんな事を言うのは、神代一族が代々受け継ぐ第六感でしか有り得ない。おまけに、これは滅多なことでは外れないときている。
 俺の頬を、再び冷たい汗が伝う。
「……それは、大丈夫なのか……?」
 聞きたくない、でも、聞かなければならない。
 ガクも、とてつもなく苦い顔で返した。イケメンが台無しだと思えるほど、渋い顔だった。
「……かなり、危険だ。私達の、少なくとも一人が居なくなる」
「……!」
 それは本当に、悪夢のようだった。
 悪夢は黒い吐息を周囲に撒き散らしながら、徐々に俺達を蝕んでいった。

【VOCALOID】13943号室【VanaN'Ice】 ( No.26 )
日時: 2012/09/24 19:11
名前: 月森和葉 (ID: ngsPdkiD)

 それから冒頭に戻る。
 俺はガクと別れた後、再び視線を感じた。
 小刀を擲ってみるも誰も居ない。
(一体、なんなんだ!?)
 バタバタと足音が大きな音を立てるのも構わず走り出す。
 一刻も早く、ウミとキヨを見つけなければならない。あいつらはまだ、このことを知らない。
 それに、なんだか走り出したい気分だった。
 ああもう、頭ン中、ぐちゃぐちゃだ。
 早く此処から抜け出したい。
 俺は、俺達は、一体何をしているんだ?
「ウミ!」
 八階の廊下に、人影が倒れていた。
「おい、しっかりしろ!」
 口の端から血が滲んでいる。
 よく見てみれば、ウミの身体を揺する俺の手にも、血が付いていた。
「う……」
「ウミ!」
 小さく呻いて、ウミが起き上がった。
「いってぇ……」
 よく見ると、所々衣装が裂けている。
「どうしたんだ?」
「…おい、カゴ。今はゲーム中なんじゃないのか?」
「それどころじゃない。さっき、ガクが異変を感じ取った。誰かが居なくなると言った。なら、もうそれどころじゃないだろう?」
 途端にウミの表情が硬くなる。
「本当か?」
 ウミもガクの事は知っている。
 俺もこいつも、あの能力で何回も助かっている人間だ。
 事の重大さは身に染みている。
 こっちも神妙に頷く。
「キヨにだけ話が行ってないんだ。キヨを見つけたらガクの部屋に行くように言ってくれ」
 ウミが頷くと、俺達は直ぐに離れてキヨを探しに行った。
 ガクは自室で待機している。
 誰が来ても大丈夫なようにだ。
 俺は心の中で音を立てて渦巻く不安に、抗うことが出来なかった。