二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- ドラゴンクエストⅧ 勇者と魔王の軌跡 第14話 ( No.15 )
- 日時: 2012/09/19 17:32
- 名前: フレア (ID: ja6QJnOq)
エイトが目を覚ましたのはもう日が真上に昇っている時間だった。
あわててベッドから飛び起きて下へ向かうと
サフィラ、ヤンガス、ユリマ、ルイネロが待っていた。
「エイト遅い!」
「まあまあ、
サフィラの姐さん。
昨日あんな事があったから
兄貴が遅く起きてもしょうがないと思いやすがねぇ」
いらいらしているサフィラをたしなめるヤンガス。
「二人ともごめん」
エイトは謝ってから
「僕らが占って欲しいことなんですけど・・・」
ルイネロに言う。
「それについては大丈夫だ。
この二人から聞いている。
早速占おうか」
ルイネロは前日サフィラ達が持ってきた水晶玉の前に座って
念じ始めた。
「・・・!」
透明だったはずの水晶玉にはドルマゲスと思われる道化師が
マスター・ライラスと争っている姿が見えた。
「ドルマゲス・・・!」
エイトが悔しそうに唇をかみしめる。
マスター・ライラスはドルマゲスの持っている杖によって
刺され、殺されてしまう。
そして、場面が変わり、
今度はどこかの破壊された関所を通っている
ドルマゲスの姿が映し出される。
「む・・・
これはリーザスへ向かう関所ではないか!」
ルイネロが口を挟む。
「地図を見せてくれ」
エイトが地図を広げると、
ルイネロがある場所を指す。
「トラペッタの西にある場所にこの関所はある」
三人の顔がぱっと明るくなる。
ありがとうございます!と言って
三人は急いで家を出ようとする。
「あ、あの!」
今まで黙っていたユリマが言った。
「がんばってください!」
そう言ってまた黙ってしまう。
ありがと!、とだけ言って今度こそ出て行ってしまった。
「・・・・・・
彼らならドルマゲスとやらを倒してくれるだろう・・・
期待してるぞ、魔王とエルフの王女の血を受け継ぎし者よ・・・」
ルイネロが呟いたが、本当に小さい声だったので
すぐ近くにいたユリマは聞き取れなかった。
第1章 完