二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- ドラゴンクエストⅧ 光と闇のバレンタインⅠ ( No.186 )
- 日時: 2013/02/14 14:36
- 名前: フレア (ID: jtgLtval)
『幼なじみ達のカオスクッキング』
エイト、ミーティア
ミーティア「……はぁ……どうしましょう」
エイト 「ミーティア、キッチンに居るなんて珍し……って何だコレ!?」
ミーティア「見ての通り料理に失敗した哀れな残骸共です」
エイト 「どれだけ失敗したんだ……。因みに何を料理してたの?」
ミーティア「……………」
エイト 「??」
ミーティア「……チョコです」
エイト 「!」
ミーティア「誰にあげるかとか、そういうの訊かないでくださいね!?」
エイト 「わ、分かった分かった。そんな半泣き状態で言われても……」
ミーティア「……エイトの事だから誰に言うか分かったもんじゃありませんもん」
エイト 「ははっ……。僕も手伝おうか?」
ミーティア「いやいやいやいや!これは私が作らないと意味がありませんし!」
エイト 「君が料理下手なのは自分も分かってるだろう?何時間かけてもまともなの作れないと思うけど」
ミーティア「……今ちょっとカチンときました。でも貴方の言うことも一理ありますし……」
エイト 「一理どころか百理あるよ」
ミーティア「…………」
エイト 「冗談だって。で、材料は?」
ミーティア「これです」っ馬の糞
エイト 「いやいやいやいや!どう考えたってこれがチョコの材料な訳ないだろう!?」
ミーティア「そうですかね?チョコって茶色じゃないですか。だから材料は茶色であれば何でも良いのではなくてと……」
エイト 「馬の糞は肥料!僕らが求めてんのは材料!食料庫はどこ!?」
ミーティア「あ、こちらです」
エイト 「あるじゃん、ガ●ナのチョコの元!」
ミーティア「えっと他には……」ゴソゴソ
エイト 「大丈夫?」
ミーティア「任せてください!あ、あった!」っオリハルコン
エイト 「君は一体何がしたいの!?練金でもするつもり!?」
ミーティア「あ……ではこれ?」っドラゴンの糞
エイト 「変わらないって!」
ミーティア「えっとこれ!」っ鉄の釘
エイト 「駄目だって!(ああ、そうか。ミーティア料理に関しては常識さえ危ういからなぁ)これだよ」っ囀りの蜜
ミーティア「あ、なるほど!」
エイト 「あとコレ」っ世界樹の雫
ミーティア「え?どうやって使うんですか?」
エイト 「ガ●ナのチョコを溶かすときに一滴垂らすと言いアクセントになる……らしい」
ミーティア「らしいですか」
エイト 「うん。じゃ、早速取りかかるよ」
ミーティア「わぁ!私初めて料理というものを出来ました!」
エイト 「もうくったくただよ。ミーティア囀りの密入れろって言ってんのにタバスコ入れようとするし」
ミーティア「あはは……ごめんなさい」
エイト 「いや、謝ることではないけども」
ミーティア「料理、手伝ってくれてありがとうございました」
エイト 「いや……僕は指示をしていただけだから。ほぼ君の力だけでやったんだよ?」
ミーティア「謙遜しなさんな!これ、私からの気持ちです!」っチョコ(ラッピング済み)
エイト 「え……?」ぽかーん
ミーティア「もう毎年同じようなことやっているのにエイトったら……。鈍感にも程がありますよ」
エイト 「あはは……ごめん」
ミーティア「ふふっ……」
エイト 「あの……チョコ、ありがとう」
ミーティア「どういたしまして♪」
- ドラゴンクエストⅧ 光と闇のバレンタインⅡ ( No.187 )
- 日時: 2013/02/14 14:44
- 名前: フレア (ID: jtgLtval)
『兄姉好き達の祭典』
ゼシカ、ククール、テリー
テリー 「何か朝起きたら凄い数の箱が送られてきた。コレなんだが」ドサッ
ククール 「へーっ」ニヤニヤ
テリー 「おまけに姉さんやバーバラとかも義理チョコだとか言ってコレ貰った」っラッピング済みのチョコ
ククール 「へえー」ニヤニヤ
テリー 「挙げ句にサフィラまでもが顔真っ赤にしてコレくれたんだが何なんだ?」
ククール 「さぁな(これは黙っておいた方が面白いな)」ニヤニヤ
テリー 「聞いているのか?」
ククール 「聞いてますよー。モテる男はつらいねぇ。俺も沢山貰ったが」
テリー 「意味分からん」
ゼシカ 「やっほっー!男二人で何やってんの?あ、宿舎の玄関が凄いことになっていたんだけど」
テリー 「凄いこと?」
ゼシカ 「まぁ、後で見てみれば分かるでしょ。あ、これ義理ね」っラッピング済みのチョコ×2
ククール 「流石ゼシカ。とうとう俺に」
ゼシカ 「メラゾーマ」
ククール 「いきなり危ねーな」
テリー 「なあ、この箱何が入ってんだ?」
ゼシカ 「ねえ、ククール。こいつバレンタイン知らない?もしかして知らない?」ひそひそ
ククール 「ああ。知らないみたいだな」ひそひそ
ゼシカ 「まあ私のはもちろん義理だけどあいつ、鈍感なの?馬鹿なの?」ひそひそ
ククール 「俺が知るか」
テリー 「お前ら何を話てんだ?」
ゼシカ 「あー、何でもないのよ。えっとククール宛のチョコ、どこにあるの?他の女の子達からの」
ククール 「燃やす気じゃないだろうな?」
ゼシカ 「嫉妬している訳じゃないから。ただどういう娘達から送られてるのか見たいだけ」
ククール 「あれだ」
ゼシカ 「凄い量……流石女好きだわ……。高級チョコとか手作りとか沢山有るわね。あ、手紙も」
ククール 「手紙とかカードとかゴミ箱に入れといてくれ」
テリー 「さいてーだな」
ゼシカ 「さいてーね」
ククール 「ちょ、酷くねえか!?」
ゼシカ 「はいはい。ところでテリーはお姉さんに貰ったの?」
テリー 「あ、ああ」
ククール 「ゼシカは兄さんの墓に供えたのか?」
ゼシカ 「うん。手作りにしようかと思ったんだけど、ことごとく黒ずみになっちゃって……」
ククール 「言ってくれれば俺が優しく教えてやったのに」
ゼシカ 「煉獄の業火に抱かれて消えろ。メラゾーマ!」
ククール 「おわっ!危ねえ!」
ゼシカ 「次ふざけたこと言ったら確実に消すわよ」
テリー 「流石8の魔法使い。バーバラと互角に渡り合えるかもな」
ククール 「何を呑気に!テメー仁王立ちして俺のダメージ受けろ!」
テリー 「何でそうなる」
ゼシカ 「ククールもテリー見習った方が良いんじゃないの?常識がちょっと抜けてるけど」
テリー 「常識が抜けてるだと!?」
ククール 「このキザでへたれな野郎を見習えと!?」
テリー 「失礼だなおい!お前だって同じようなものだろ!?」
ククール 「いーや、俺は違うね。おめー、レック達やプレイヤーを散々期待させといて糞弱かったんだろ?ドランゴ引換券!」
テリー 「黙れ!ドルマゲス討伐後に途端に演奏家に転職するタンバリン係!」
ゼシカ 「はいはいはい。あんたらの言い争い不毛過ぎるわよ。ククール、あんたは三歳年下の相手に何ムキになってんの」
ククール 「……………」
ゼシカ 「さて、分別再開しますか」
ククール 「間違っても捨てるなよ!」
ゼシカ 「分かってるわよ。しっかし……殆どコレ酒場のバニーガールからじゃ……アレ?」
ククール 「どうした?」
テリー 「ゼシカの表情が固まっている……?」
ゼシカ 「ねえ、コレ……聖堂騎士団のロゴ……じゃないの……?」
テリー 「兄貴か?でもまさか弟に送るなんて事は……」
ククール 「絶対違う!聖堂騎士団の奴らの嫌がらせだ!」
ゼシカ 「……コレ」
《我が弟ククールへ》
ククール 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」
ゼシカ 「五月蠅い!叫びたくなる気持ちも分かるけど!」
テリー 「嫌な物発掘しちまったなゼシカ」
ゼシカ 「えっとこれはテリー宛ね。何でククールの方の箱に入ってるのかしら?」
テリー 「何て書いてある?」
ゼシカ 「えっと……」
《我が下僕テリーへ デュラン》
テリー 「何であいつが生きてるんだぁああ!!」
ゼシカ 「いや、つっこむとこそこじゃないよね!?」
玄関では
エイト 「わぁー……これは凄い」
ヤンガス 「これ……全部サフィラさんとククールの兄ちゃんとテリーの兄ちゃんにでがすか?」
エイト 「っぽいね。中には魔物からも送られてきてるし……」
ヤンガス 「ドラクエって何で美形=銀髪なんでがしょうか?」
エイト 「僕が知るわけないじゃないか」
『おっさん達の雑談議』
ヤンガス、トロデ
ヤンガス 「おっさん……今年、チョコ何個貰いやした?」
トロデ 「ミーティアと城の者達の分を合わせて50個位かのぉ」
ヤンガス 「あっしなんてゲルダとサフィラさんとゼシカさんとミーティア姫さんの合わせて4つでがすよ?
貰えなくても凹むなって慰められたんでガスよ?」
トロデ 「気落ちするな。50個貰ったって本命一個も無いんじゃぞ?
お主は少なくともあの女盗賊から本命貰っているじゃないか」
ヤンガス 「あー」
トロデ 「ところで歴代主人公達はチョコ貰えたのかのぅ」
ヤンガス 「えっと……アレフさん(1主)はチョコかなり貰えたけどローラ姫さんに取り上げられ、
ロランさん(2主)はルーナ姫さん(ムーンブルクの王女)からホイミはいつも掛けて貰ってるぞとか言っていて、
アレンさん(3主)はモシャスした男賢者と男魔法使いから貰って、
ソロさん(4主)はソフィアさんとシンシアさんに貰ったみたいで、
リュカさん(5主)は三人の結婚候補に貰って修羅場になっていやした。
レックさん(6主)はターニアさんもバーバラさんも消えてしまったから気を遣ったミレーユさんとハッサンさんのを貰い、
アルスさんは(7主)別に本命なんかじゃないんだからとツンデレぶりを発揮させたマリベルさんに貰ったそうでガス。
で、肝心の兄貴は……」
トロデ 「エイトは?」
ヤンガス 「ミーティア姫さんはもちろん、仲間とか、城のメイドにも。あの容姿だからかなり貰ったそうでガスよ。
特に年上の方々から」
トロデ 「羨ましい限りじゃのぅ……」
ヤンガス 「そうでがすなぁ……」
トロデ 「そういやぁ、何でお主今は儂に敬語使っとるんじゃ?」
ヤンガス 「人生の先輩でガスから。チョコ本命貰えない歴=年齢の」
トロデ 「失礼じゃのう。一応儂は妻居たんじゃぞ」
ヤンガス 「そうでがすかー」
- ドラゴンクエストⅧ 光と闇のバレンタインⅢ ( No.188 )
- 日時: 2013/02/15 09:04
- 名前: フレア (ID: dWKALzjp)
『ポイズンクッキング』
ソフィア、シンシア
シンシア 「うふふ、こうして一緒にチョコ作るの何年ぶりだろうね」
ソフィア 「そうね。結構久しぶりね」
シンシア 「えっと……どうせならマスタードラゴンにも送っておく?200年前色々旅を助けてくれたんでしょ?」
ソフィア 「……マスドラコロス……」
シンシア 「ちょっ……ソフィア?落ち着こう?まずは落ち着こう?」
ソフィア 「ふふっ……これが落ち着いていられますか。あの野郎私の父親殺したのよ……?」
シンシア 「だからって殺すこと無いじゃないの!」
ソフィア 「じゃあ、マスドラにやるチョコに変な物入れるわよ。それならいいでしょ?」っ犬の糞
シンシア 「あのー、一応神様だよ?そういうことやると色々まずいんじゃないのかなぁ」
ソフィア 「これ、練金釜無いドラクエでは全く役に立たないと思っていたけど遂に役に立つ時が来たわね!」っ馬の糞
シンシア 「もうこれマッドサイエンティストのやることだよ……」
ソフィア 「あいつに復讐できるなら喜んでマッドサイエンティストにもなってやるわよ!」っ牛の糞
シンシア 「もう駄目だ……」
翌日
ソロ 「何かマスドラが腹壊したらしいぞ」
シンシア 「えっと……命に別状は?」
ソロ 「無くて凄く残念だ」
シンシア 「…………」ホッ
『最後はみんなで』
サフィラ、エルニス、メイル
サフィラ 「はぁ……どうしよう」
エルニス 「このチョコレートの数、凄い。私達だけじゃとてもじゃないけど食べれない」
メイル 「プルプルーッ」
サフィラ 「ったく……この日は女が男にチョコ送る日なのに……。エルニスは誰から貰った?」
エルニス 「城下町の人達から」
サフィラ 「ちなみにあの王子は?」
エルニス 「私が義理チョコ送っておいた。それ以外は皆無」
メイル 「ピキィー」
サフィラ 「あはは……やっぱり?」
エルニス 「貴方はどう?」
サフィラ 「私は人間とか魔族とか何か色々な種族から来てるけど」
エルニス 「いいね。種族の垣根を越えて仲良く出来るの」
メイル 「ぴきー」うんうん
サフィラ 「うん。私もそう思う。もう他種族同士のいざこざはもうたくさんだから………」
エルニス 「……それは………私もみんな仲良く出来たらって思ってるけど……。でも……それが出来ないから……に……」
サフィラ 「うん?」
メイル 「ピキィ?」
エルニス 「いや、何でもない。そうだ、どうせならみんな呼んでチョコ食べて貰う?」
サフィラ 「いいね!どうせ私達だけじゃ食べれないし」
メイル 「ピキーッ!」
エイト 「……で、僕らが呼ばれたのか」
ククール 「どうせなら俺が貰ったのを食べてくれ。食べ過ぎで鼻血が」
ミーティア「結構高級なチョコもありますね!」
テリー 「結局チョコって何なんだ?」
ゼシカ 「あー、好きな人にあげる物よ。私のは義理だけど」
ヤンガス 「ひゃっふーっ!今年は一人寂しくバレンタイン過ごさなくて済むでがす!」
トロデ 「相当寂しい思いをしていたのじゃのう……」
シンシア 「マスドラ怒ってないかなぁ」
ソフィア 「大丈夫よ。怒って攻めてきたりしたらソロと叩きのめすから」
ソロ 「ああ、俺達良い口実を手に入れたな」
サフィラ 「相変わらずだねぇ……」
メイル 「ピキーッ!」
エルニス 「勇者と魔王と人間と天空人とエルフと魔物……そして竜。もしかしたら私がしようとしていることは……余計、なのかも。
でも……この人達は特別。他の人間とは……違う」
サフィラ 「…………?」
エルニス 「私、そろそろ行く。大切な用事があるから。バイバイ」
サフィラ 「あ、うん。じゃあね」
エルニス 「私はあの人達の日常を壊したくない……。でも、何回も魔族も魔物も人間に迫害されてきた。私はやらなければならない。この手で」
彼女は遠い遠い空へ手を伸ばした。
どれだけそれを望んでも、どれだけそれに祈っても変わることはない。
この無限に続く、空のようにに、この手が届くことは決して無い。
彼女の前に立ちふさがる大きな壁。
それは決して乗り越える事は出来ない。
だったら別の道を行けばいい。
彼女に……いや、人間達に残された道は破滅、だった。