二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- ドラゴンクエストⅧ 失われた記憶 ⅩⅡ ( No.213 )
- 日時: 2013/03/29 13:40
- 名前: フレア (ID: z/1bEVmY)
「よし……いくよ」
翌朝。
サフィラ達は井戸を前にしていた。
気持ちを落ち着かせるために息を吸い込み
「……はぁっ!!」
最初に、エイトが井戸の淵を蹴って勢いよく深淵の闇へと吸い込まれていった。
続いて、ヤンガス、ゼシカ、ククール。
その足取りに迷いは無い。
「……私達も!」
「うん。メイルっ!!」
「ピキーッ!」
メイルがサフィラの肩に乗ると、レーナが井戸に飛び込み、サフィラもそれに続いた。
そして、着地。
今度はエイトが押しつぶされる事態にはならなかった。
「……ここは……」
洞窟だった。
岩が角のように尖っていて先から水滴が落ちる。
足下には蒼く澄んだ水が流れていてブーツが水浸しだ。
そして、小さな音色と歌声が微かに聞こえてくる。
「……行ってみよう」
エイトが言うと、みんな頷いた。
近づくにつれ、歌声が徐々に大きくなってくる。
それと同時にサフィラの顔が強ばっていく。
「………なっ…………!」
サフィラ以外、絶句した。
それは、一人の少女だった。
近くにあった岩に腰掛け、豊かな銀髪を背中に流し、白い質素なワンピースを着ている娘。
エイト達に気付き、手に持っているハープを止めた。
「……ふふっ。遅かったね」
まるで静かな小川のようなその声はからかうような響きを持っていた。
にっこりと微笑むその少女は、あまりにもサフィラにそっくりで。
唯一彼女とは違う蒼い瞳を悪戯っぽく煌めかせた。
「やっぱり君なんだ……。サティア……!!」
サフィラの何かを堪えるような言葉。
「信じたくない、とでも言いたいの?サフィラ」
少女、サティアは岩から立ち上がった。
「一体どうなってんのよ!?」
ミーティアの話を聞いてキレたのはサフィラ側のゼシカ。
「ぜぜぜゼシカ!?落ち着いて下さい!!」
「これが落ち着いてられますか!!あーもう《理》を狂わせた奴を締め上げてやりたいわ!!」
「その元凶の獏大魔王だっけか?あれもう倒したじゃねーか」
「そうじゃなくて別の《理》を植え付けた奴!もう設定めちゃくちゃじゃないのー!!」
頭を抱えてシャウトするゼシカ。
「一端なんでこうなったのか纏めてみよう」
エイトがあくまでも冷静に言い、ホワイトボードに黒ペンで書き込んだ。
つーかどこから持ってきたの?そのボードとペン。
小説カキコのドラクエ8のところにウイルス進入(コラボ記憶喪失少女と魔王にて)。
ウイルスの親玉、獏大魔王を倒し、サフィラとレーナは別れる。
↓
本来会ってはならないはずの二人が会ったことにより《理》崩壊。
ちなみにマスタードラゴンにその事がばれたらサフィラとレーナは抹消されていた。
《理》を作者が修復する前に何者かが別の《理》を植え付ける。
↓
サフィラが記憶喪失になりレーナ達の世界に飛ばされる。
とりあえずミーティアをレーナの世界に送り様子を見る。
↓
ミーティアがバルシーラを掛けられ戻ってきてしまった。
作者、行方不明。
「よし、こんなところか……」
「流石兄貴!こんなときでも冷静でがすな!」
「それ、皮肉に聞こえるけど?あっちの僕だったら確実にその頭かち割ってんじゃないのかなぁ?」
ペンの蓋を閉めながらヤンガスに笑顔で言い放つエイトは、ちょっと危ない雰囲気が漂っていた。