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……この話も最後になるだろうね。
さて、気を取り直して。
と言っても後は君達が知っている通りだ。
二人の勇者は導かれし七人の人間と出会い……旅を続けているうちにとある樹に辿り着いた。
世界樹と呼ばれるその巨木に１０００年に一度咲く花は、あらゆる魂を蘇らせる。
勇者達は以前魔族の城で魔王の事情を知ったんだ。
復讐に駆り立てられ、多くの命を絶ってきた。
勇者と魔王はいわば鏡のようなものだったんだってね。
勇者は村人よりロザリーを優先したんだ。
もちろん、彼らは村人を生き返らせたかったけど……世界のことを考えると、ね。
そうしてピサロを正気に戻らせ、ロザリーは自分を殺した人間はエビルプリーストの差し金だと言った。
全ての元凶であるエビルプリーストは倒されたよ。
これで今に繋がるんだけど……ちょっとアバウト過ぎたかな？
じきに夜が明ける。
そろそろ君も目を覚ますだろう。
じゃ、僕は帰らせて貰うよ。
二度と君とは会わないけど……サヨナラ。