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ドラゴンクエストⅧ 勇者と魔王の軌跡 第38話  ( No.51 )
日時: 2012/09/27 11:49
名前: フレア (ID: unSI7YxP)

四人は修道院の入口へ向かった。
そこにはククールが待っていた。
「・・・よう。まあ、そういう訳だ。俺も仲間に加えさせて貰うぜ?」
「ゼシカに変な事したら燃やすからね!」
ククールに対してサフィラは脅迫じみたことを言う。
「ゼシカ・・・ゼシカって言うのか。
これから俺は片時も離れず君だけを守る騎士となる」
ククールはゼシカの手を取る。
「炎の精霊よ、我が手に炎よ、集い来たれ、敵を貫け。メ・・・」
「待て待て待て!今のは冗談だって!!」
サフィラがメラを唱えようとするがククールが遮る。
「ククールも少し自重したほうがいいよ」
「姐さん・・・手加減しねえと死んじまいやすぜ?」
エイトとヤンガスは少し引いている。
「まあ、とにかく行こうぜ!」
ほんの少し引きつった顔でククールは言った。

「う〜ん・・・ドルマゲスが行きそうな場所・・・・・・」
エイトは地図を見ながら呟く。
「アスカンタって国はどうだ?
もし奴が無差別殺人するんなら人が多いアスカンタはもってこいだと」
「じゃあ、取りあえずそこに行こう」
ククールの意見に四人は賛同した。

「そういやぁ、お前らの事、ほとんど知らないな。
自己紹介してくれないか?」
アスカンタへの道を歩みながらククールは言った。
「僕はエイト。18歳。
トロデーンって国がドルマゲスに呪われたから
そこの国を救うためにドルマゲスを追ってる」
「私はサフィラ。魔族の年齢で16歳。
人間の年齢で言うと168歳
エイト達と旅をしている理由はまだ言えない」
「あっしはヤンガスでがす。
エイトの兄貴に助けて貰ったことから今度はあっしが恩返ししようと
兄貴達の旅に同行させて貰ってるんでがす」
「私はゼシカ。17歳。
ドルマゲスに殺された兄の敵を討つためドルマゲスを追ってるの」
「儂は・・・」
「エイト、サフィラ、ヤンガス、ゼシカだな。よろしく」
トロデは無視してククールは言った。
トロデは
「そんなひどい・・・」
とすねてしまったが。
ククールはゼシカとサフィラを見比べる。
「失礼だな!私一応Dだよ!」
サフィラは涙目で叫んだ。
「お前168歳とか言っていたけど、
その割にはかなり若く見えるな」
「一部の魔族は成長はするけど老化はしないんだ。
寿命も君達の何倍もあるよ」
サフィラはククールの質問に答えた。

魔物が出てきた。
「さっそくのお出ましか!」
暴れ牛鳥、リンリン、デンデン竜など結構な数。
「風よ、鋭い刃と為せ、彼の者を切り刻め!バギ!!」
「我が盟約に従い、炎の精霊よ、集え。
猛る灼熱の炎よ、全てを焼き尽くし、喰らいつくせ。メラミ!」
ククールとゼシカが唱えた呪文。
メラミの炎がバギの風に乗って敵に襲いかかる。
かなりの数が減った。
「命に飢えて光を貪る死神よ、今ここに来たれ。
彼の者の精神を喰らい、破壊せよ。ザラキーマ!!」
サフィラが最上級の死の呪文を唱える。
すべての敵が消えた。
「ふぅ・・・」
サフィラは額の汗を拭う。
「ほぼ僕達出番無かったね・・・」
「そうでがすな・・・」
エイトとヤンガスの呟きは小さく響いた。