二次創作小説(映像)※倉庫ログ

ドラゴンクエストⅧ 導かれしバカたち 前書き  ( No.60 )
日時: 2012/10/15 17:26
名前: フレア (ID: Uj7l3HCB)

サフィラ「あ、小説は再開したよ〜
     いやーそれにしてもまさかコラボできるとは思わなかったよー」
レーナ 「フレア(作者)の馬鹿が銀魂好きすぎてドラクエと銀魂のコラボ状態になってるけどね。
     というか、サブタイのバカたちって私もそのバカのうちにはいってるの?」
エイト 「あらかじめ言っておくけど本編には関係ない話だからボケの頻度が高い上に、
     登場人物の方々が小説の人物とは思えない発言をするから」
サフィラ「フレアも乱入してたしね」
レーナ 「無視デスカ」
フレア 「先に謝っておきます」
全員 「すいまっせんしたーーーー!!」

ドラゴンクエストⅧ 記憶喪失少女と魔王Ⅰ  ( No.61 )
日時: 2012/11/20 10:37
名前: フレア (ID: yTgpXhnH)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=23009

第一話「小説カキコにウイルスが侵入したらしいです」


「う…ん……?」
サフィラが目覚めると背中がチクチクとした感触がした。
草の臭い。
サフィラは草の上に寝ころんでいたのだ。
——おかしい。たしかに私は宿屋のベッドに寝たはずなのにどうして……?
胸にモヤモヤとしたものを抱えながら周囲を見渡すと仲間達と見慣れない少女が一人、倒れていた。
「ねえ……!起きてよ!みんな!!」
サフィラが叫ぶと仲間達はうーん……と声を漏らしながら目を覚ました。
「……?ここは……?」
エイトは先ほどのサフィラと同じように周囲を見回した。
「やっと作者が小説復帰したと思ったら……今度は何?」
ゼシカは不機嫌丸出しの声で言った。
「ゼシカの姉ちゃん……今はそう言う話は……」
ヤンガスがゼシカをなだめる。
「おい!フレア!!これはどういう事だ!!」
パソコン画面から今のやり取りを見ていたフレア(作者)はマウスをかちかちと鳴らすのを止めると言った。
『小説カキコにウイルスが侵入したらしいです。二次創作映像の、ドラクエ8の小説のところに』
「なんでそんなピンポイントでウイルスが侵入してくんだぁぁぁぁ!!」
たんたんと言葉を並べたフレアに、サフィラは嘆く。
『このままじゃウイルスはドラクエ8の小説から小説カキコ全体へ、そして現実世界にまで進行してくるでしょう』
「それウイルスの域超えてるよな?どうやったらそうなるんだよ!!」
ククールが騒ぐがフレアは無視して言葉を続けた。
『ウイルスのせいで小説がめちゃくちゃに書き換えられています』
フレアがマウスのカーソルを合わせた先には見知らぬ少女が未だ目を覚まさぬまま倒れていた。
「誰だか知らないけど……取りあえず起きてよ」
エイトが少女を揺さぶった。
「う……」
少女は呻くと薄目を開けた。
「大丈夫?君は一体……」
「エイト!ここはどこなの!?」
少女は起きあがり、はっきりとした口調でエイトに訊いた。
「え……?君は何で……僕の名前を……?」
名乗ってもいないのに自分の名前を知っている少女に対してエイトは困惑していた。
「え……何を言ってるの……?まさか記憶喪失!?」
イマイチかみ合わない会話をしている二人を
「よし、取りあえず落ち着こう」
とサフィラが落ち着かせる。
少女は茶髪の長い髪を三つ編みにして、腰にはレイピアが差してあった。
目は茶色だが、よくよく見てみると少し青がかかっていてサフィラとは対照的だ。
サフィラと同じ位の歳だが、雰囲気が違った。
美しいというより可愛らしい。
サフィラを月にたとえるならばこの娘は太陽だろう、とエイトは思った。
「兄貴の友達でがすか?」
「絶対違う」
ヤンガスの質問に即答するエイト。
「エイト!何を言ってるの!?」
「取りあえず落ち着こう。うん、それがいい。取りあえず君の名前を教えてくれるかな?」
サフィラは少女をなだめてから訊いた。
「私はレーナ。無くした記憶を取り戻すためにエイト達に同行しているんだ」
「え?私はサフィラ。訳あってエイト達と旅をしているんだ」
二人の間に沈黙が生まれる。
それを打ち消したのはゼシカであった。
「フレア、これはウイルスとやらのせいなの?」
天を見上げながらゼシカは言った。
『はい。恐らく私の書いている光と闇の軌跡。そして……』
フレアはレーナを見て続けた。
『彼女が主人公を務めている記憶をなくした少女の旅路が混ざってしまったのだと。
まだレーナさんがこちらの世界にトリップしただけですんでいますが、
ウイルスが成長すれば沢山の方々が書いている小説がごちゃごちゃになり、
現実の世界にまで進行してくるでしょうね』
「設定無理あるんじゃねーか?」
フレアの長々とした説明を黙って聞いていた六人だったが、ククールが我慢できずにつっこんだ。

ドラゴンクエストⅧ 記憶喪失少女と魔王Ⅱ  ( No.62 )
日時: 2012/11/20 10:38
名前: フレア (ID: yTgpXhnH)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=23009

第二話「色々アウトね」


「で、それを防ぐには?」
ククールの呟きを無視してレーナは訊いた。
『これからあなた方がインターネットに進入し、ウイルスの親玉、獏大魔王を……』
「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!」
のっけからフルスロットルでつっこみを入れたのはレーナだ。
「あんたとうちの作者のコラボだって言ってんのに何で●魂とコラボろうとしてんのよ!!」
『何か分からない人はアニメ●魂のシーズン4の5巻を見てね♪』
「いらつくわボケぇぇぇ!!」
「落ち着こう。まずは落ち着こう。ね?」
「サフィラの言う通りだよ。レーナ。
というか、君のつっこみも●魂と●ケット●ンスのコラボの奴で●メコが言ったセリフを……」
「君は黙ってろ!!」
早速キャラが崩れだしたレーナとかぶせボケをし始めたエイトに若干影が薄くなり始めていたサフィラがつっこんだ。
「小説コラボなのにってつっこみは駄目だよな」
「色々アウトね」
「この短編自体がドラクエの世界を壊していてアウトだと思いやす」
ボケ合戦を繰り広げているサフィラ、レーナ、エイト、フレアを冷ややかに見つめるククール、ゼシカ、ヤンガス。
ボケ合戦はしばらく止みそうになかった。

十分後。
『では、私は画面の外から色々サポートしますので』
フレアはマウスのカーソルをパソコン画面に映し出された進入しますか?のOKのボタンに合わす。
『あ、そうだ。あなた達の攻撃にウイルスを破壊する機能を付加しておいたので』
「そんなこと可能なの……?仮に出来たとしてもバカ作者には出来ないと思うけど」
「同意」
サフィラの言ったことにうんうんと頷く五人。
『小説ですから』
「はあ……もういいや」
レーナはつっこみに疲れて諦めた。
『じゃあ、逝ってらっしゃい』
「は……?逝くって………」
エイトの言葉は途中で途切れた。
草原にはすでに六人の姿はなかった。
『……頼みましたよ。導かれしバカたち』
フレアの呟きが蒸し返した部屋に響いた。

ドラゴンクエストⅧ 記憶喪失少女と魔王Ⅲ  ( No.63 )
日時: 2012/11/20 10:39
名前: フレア (ID: yTgpXhnH)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=23009

第三話「ガンガンいこうぜ」


サフィラ以下六名が居たのは魔王の城っぽい所を見下ろす位置にある高台だった。
『そこはインターネットのメインシステムです。もっとも今はウイルス達の居城と化していますが』
「へぇー、中はこんなんになってたんだーーー。って無理があるでしょ!!」
レーナはノリつっこみを天から響くフレアの声に繰り出した。
「レーナ。取りあえず落ち着こう。このバカにつっこみを入れても何も変わんないから」
ゼシカはぽんっぽんっとレーナの背中を叩く。
「見たところ全身黒タイツの男千人位が武器を持って行進しているだけで強そうには見えないぜ?」
『彼らはウイルスです。実際に戦ってみたらいかがですか?瞬殺されると思いますが』
「……止めておこう」
ククールは引き気味に言った。
「取りあえず作戦を立てよう。あの数にまともに太刀打ちは出来ないからね」
エイトが提案するがサフィラは乗る気ではない。
「作戦なんて立てなくていいよー。ガンガンいこうぜー……くふっ」
途中で言葉が詰まったのはレーナの足につまずいて派手に転んだからだ。
「あんた作戦の大事さ分かってないね。作戦によって仲間を生かすことも殺すことも出来ると言っても過言じゃないんだよ?」
レーナはやれやれ……とため息を吐く。
そしてエイト達を見て
「ここは呪文は使うなでいこう。回復は薬草でこまめに」
と言った。
「MPけちってるとMP満タンのまま雑魚敵共に負けるよ!」
反論したのはもちろんサフィラだ。
「ガンガンいこうぜなんて愚策中の愚策だよっ!どこぞのバカリスマはジゴスパークを使いすぎて回復できなくなるし!」
「おいちょっとまて。それ俺のことか?俺のことだよな?」
「主人公同士で揉めないでくだせぇ!!」
ククールとヤンガスが口を挟むが二人は止まらない。
「某神官はボスとかマホカンタ使ってる敵にザラキ掛けまくって勇者に怒られるし!!」
「それはクリフトが悪いんじゃない!そうAIに行動させるようにしたスクエニが悪いんだ!」
なぜか涙を流しながら叫ぶサフィラ。
「じゃあククールとクリフト使うなでいこう」
と、エイトがかぶせボケ。
「そんなに俺役に立たなかったかぁぁぁぁ!?」
「少なくともタンバリン係としては役に立ったよ」
「フォローになってねーよ!!」
頭を抱えてシャウトするククールとボケるエイト。
「カオスでがすなぁ」
「フレアー。どうにかして」
ボケ合戦の中に入ってなかった二人は言った。
『折衷案でククールとクリフトにガンガンいこうぜはどうですか?』
「そんなにお前ら俺のことが嫌いかぁぁぁぁ!?」
再びボケ合戦を繰り広げたパソコン画面から話しかけているフレアを含め五人を冷ややかに見ていたゼシカは
「バカ共に任せていたら埒があかないわ。私が囮になるからあんたたちはその隙に城へ侵入しなさい」
と言い、高台から飛び降りた。
下を覗いた六人はゼシカが大量の全身黒タイツ男に追いかけられ全力で走っていた様子が見えた。
「ゼシカの姉ちゃぁぁぁぁん!!あの人が一番主人公に相応しいでがすよぉぉぉぉ!!
どっかのバカ達にも見習わせたいでがすぅぅぅ!!」
ヤンガスは思ったことを言ってしまった。

ドラゴンクエストⅧ 記憶喪失少女と魔王Ⅳ ( No.64 )
日時: 2012/11/20 10:40
名前: フレア (ID: yTgpXhnH)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=23009

第四話「女って怖いでがすな」


「そのバカの内に私も含まれているの?」
レーナは氷の微笑を浮かべてヤンガスの頭(と言うより帽子)を掴む。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!すいやせんっ!すいやせんんんんん!!」
帽子がメリメリと音を立て始めたのでヤンガスは引きつった顔で謝った。
「ようし!今の内に!バカ共はずっとそこに留まって居た方が良いよ!」
サフィラは高台から飛び降りた。
「!!」
それに気づいたレーナはヤンガスの頭を放し、サフィラの後に続いて高台から飛び降りる。
「ぐふっ」
まだ宙に浮いているサフィラ(の頭)をクッションにしてレーナはサフィラと同時に着地。
サフィラは無様に顔面を地面にめり込ませている。
「先陣は主人公の指定席!邪魔はしないでよね!!」
言いたいことだけ言ってレーナは魔王城へ進入しようと歩き出す。
しかし
「うわっ!」
「それはこっちのセリフ!この小説は私が主人公だし!!」
とサフィラは言いながらレーナの足を引っ張りレーナは勢いよく転ぶ。
当然のごとく二人の主人公は喧嘩になる。
「主人公としてワンピースみたいなローブって……そんなちゃらついた格好で戦う気あるの?」
「あんたも人のこと言えないでしょ!マジカルスカートって……生足大胆に見せてどういうつもりなの?
それにしても……くすっ。魔王とエルフの娘って中二病が過ぎるんじゃないの?」
「それはフレアに言ってよ!第一君もねえ……」
「はい、自主規制」
とククールが割り込む。
「ちょっとぉぉぉっっっ!!主人公同士仲良くしてよ!!」
エイトが叫ぶが二人は止まらない。
しかもこのシャウトのせいでウイルス達に感づかれた。
「居たぞ!」
「侵入者だ!!」
「気づかれたぁぁぁっ!」
エイトは頭を抱える。
しかし、サフィラは
「へんっ!ここはどちらが主人公に相応しいか決めておいた方が良いね」
と武器を抜きレーナに剣先を向ける。
「君たち何やってんの!!そんなことよりウイルスがっ!!」
「上等!!」
レーナは腰のレイピアを抜き
「ギガデインっ!」
と光が剣先に集中してサフィラに襲いかかる。
「ジゴスラッシュ!!」
闇の刃が光を迎え撃ち、二つの軌道が逸れて全身タイツ男達に襲いかかる。
かなりの数が消滅した。
「そんなんじゃスライムはおろかククールにすら勝てやしないよ」
「その言葉、まんまお返しするよ」
「おいぃぃぃぃ!俺の人権はぁぁぁ!?」
ククールがシャウトするが二人は気にせずに次の技を繰り出そうと構える。
「イオナズンっ!」
「ドルマドンっっ!!」
しかし二人が唱えた呪文は対象には当たらずに周りのウイルスに当たる。
「どうすんだこの状況!どうすんだ!?」
「僕にも分からないよ!!あの二人は混ぜるな危険ってっ言葉が一番似合うような気がする!!」
「女って怖いでがすな」
二人の繰り出す技から逃げながら男三人は口々に言った。

ドラゴンクエストⅧ 記憶喪失少女と魔王Ⅴ  ( No.65 )
日時: 2012/11/20 10:41
名前: フレア (ID: yTgpXhnH)

第五話「何やってんのぉぉぉぉぉぉ!?」


魔王城奥深く。
そこには魔王らしき仮面をかぶった者が玉座に腰掛けている前で大臣らしき小狡そうな顔の男が、
沢山の全身黒タイツ男に命令していた。
「敵はこの魔王城に迫ってきているらしい。狙いは獏大魔王様の命だ。
貴様らは自らの命を持って魔王様をお守りせよ!行け!!」
ばしゅぅぅぅぅ……
全身タイツ男は変な音を立てながら消滅した。
「いや、行けってそういう意味じゃなくてぇぇぇぇ!!……はっ」
大臣は目を剥いた。
そこにはあの導かれしバカたち……最強のバカが居たからだ。
ちなみにゼシカも合流済みだ。
「なっ!!どうしてあの数をっっ!?」
「このバカ女二人の喧嘩に巻き込まれた」
ククールがサフィラとレーナを指さしながらあきれ顔で言った。
「バカ女って失礼だな。まあいいや。魔王さん、貴様にはここで消えて貰う」
サフィラは剣をゆっくりと引いた。
他の五人もそれぞれの武器を構える。
「くっくっく……愚かな………」
獏大魔王は不気味な声を漏らす。
仮面を付けているからその表情は見えない。
「これを見て我を倒せるか……?」
魔王は仮面をゆっくりと取った。
そこにあったのは……
「小説カキコの……クマちゃん……?!」
レーナは見慣れた小説カキコのイメージキャラを見て驚愕をした。
「我を倒すということは小説カキコもここで終わる……。ぬしらに我を……クマちゃんを倒せるか……?」
その時だった。
「やぁぁぁぁあああ!!」
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
サフィラが勢いよく助走を付けクマちゃんの顔面にドロップキーーーック……。
クマちゃんの顔は鼻血で濡らされる。
「え?で何?世界の半分をくれるとか言う話?私魔王の話とか長すぎて飛ばしてんだよね」
しれっとサフィラは魔王を見下しながら言った。
「君だって魔王だろう!?いや、今はどうでもいいか」
とエイト。
「ちょっっっっっとぉぉぉぉぉぉぉぉ!!何やってんのぉぉぉぉぉぉ!?」
レーナはサフィラの側頭部をドロップキックした。
前のめりになったサフィラのおでこが魔王の顔面に勢いよく当たる。
「そいつを傷つける=小説カキコが消滅するってたった今言ってたじゃん!!」
「ちょっ痛い痛い!!」
とレーナとサフィラ。
「君も間接的に攻撃してるけどね」
「こんなに醜い争いは初めて見るわ……」
「このメンバーで世界を救えるのか?」
「ホンっと女って怖いでがすな」
と仲間達が呆れた様子で。
「くそっ……ええい!!」
魔王は波動の様な物を出し、近くにいたサフィラとレーナは勢いよく飛ばされた。
「貴様ら小説カキコがどうなっても良いのかこの薄情者め!!」
とクマちゃんはティッシュを鼻に押さえながら半泣きで言った。
「こいつ本当に魔王……?」
エイトは半眼で言う。
「くそっ……ではこれならどうだ?」
クマちゃんが両手で顔を覆う。
すると……
「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」
顔を見せる前に全員が魔王にドロップキィーック。
「ちょっ……痛い痛い!まだ顔も見せていないぞ!?」
魔王が何か喚くが魔王を全員踏んだり蹴ったりして聞く耳を持たない。
「うおぉ!?」
椅子が大きく倒れ、何かぶちりといった音がした。
「ああっ!!インターネットとの接続が切れてしまったではないか!!」
魔王のケツにはコード。
「まさかあんたそんな粗末な物でめちゃくちゃにしてたの!?」
レーナが呆れつつもキッと魔王を睨み付けた。
「なっ……!?」
レーナは驚愕した。
「なんで……!?あんたがこんな所に……!!」
レーナはやっとの思いで声を絞り出すと言った。
「アインス……!!」
魔王はクマちゃんから青年の顔へと変わっていた。

ドラゴンクエストⅧ 記憶喪失少女と魔王Ⅵ  ( No.66 )
日時: 2012/11/20 10:42
名前: フレア (ID: yTgpXhnH)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=23009

第六話「我はすでに神と化した」


「ア…インス……!」
『レーナさん、惑わされないでください。それはウイルスです。自由自在に形を変えることが出来ます。
いわばインフルエンザのような物です』
フレアが落ち着いた声で言う。
「そう……そうだよね………」
レーナは再びレイピアを構え、剣先を魔王に向ける。
『今の魔王を攻撃してもインターネットには大してダメージは与えられません。存分にやっちゃってください』
「よしっ!」
六人は魔王を各々の武器で傷を与えようとする。
「貴様らごとき●マダ●ンキで安売りしていそうなウイルスバスターにこの我が倒れるとでも思うてか!!」
魔王の体に傷を与えようと武器が襲いかかる寸前、真空波が巻き起こった。
それも先ほどとは比べものにならないくらい、強い。
「あうっ」
「うわ!」
全員壁に叩き付けられる。
「諦めるもんか……!私の大切な……《友達》の顔でそんなことする奴なんかに私は負けない!!」
レーナは剣を構えた。
 —————————————
|レーナ 私も 出来る 限り  |
|協力  するわ         |
 _____________
とゼシカ。
「え……?」
レーナは目が点になった。
それもそのはず、サフィラとエイト以外はドット絵になっていたのだ。
「なんでそんなんなってんの!?初代ドラクエ仕様?何で君たちその場であしぶみしてんのぉぉぉぉ!?」
サフィラはシャウトした。
 ———————————
|そんな事 言われて も  | 
|分かんね ーよ       |
 ___________
とククール。
 ——————————————
|あっしら 直るんで がすか?  |
 ______________
涙目でヤンガスが言う。
「えぇ!?何で人間にも!?」
エイトがヤンガスを軽く叩きながら驚愕を含ませて言う。
「我はすでに神と化した。我に出来ぬものなど何もない」
アインスは黒い光に包み込まれ、次に姿を見たときには漆黒の悪魔と化していた。
「サフィラ!エイト!!行くよ!!」
「応!!」
レーナの叫びにサフィラとエイトは答えた。
「やぁっ!!」
サフィラは魔王の羽を切る。
「小癪な!」
巨大な爪に体を引き裂かれそうになったが寸前でかわす。
「虚空より風を起こせ、砂塵の嵐で埋め尽くせ、見えなき無数の刃、彼の者を刻め!!バギクロスっ!!」
魔王の隙を見てレーナは風の呪文を唱える。
「ぐぁぁぁぁあ!!」
無数の傷を魔王に負わせるがまだ倒せない。
「ギガッソードっっっっ!!」
エイトが気合いの一撃を喰らわせる。
「貴様らぁぁぁああ!!」
魔王は血走った目で三人を見た。
どうやら怒り狂わせてしまったらしい。
その時
『皆さん!!強力な助っ人を連れてきました!!今私も加勢にいきます!!』
バシュンと音を立てて来たのはテリーとミーティア(人間)。
「ちょっと何でテリーはともかく姫様までぇぇぇぇ!?」
「私はテリーではありません。フレアです」
「ウチらは小説の中の人物じゃないから器を用意していなきゃ喋ったりすることはできないんだ。
あ、ちなみにウチはのあだよ」
言いたいことを言って二人は二丁銃を構えた。
「ちょっとぉぉぉぉ!!ただでさえ世界観めちゃくちゃなのにさらに壊さないでよぉぉぉ!!
フレアの方はせめて剣で戦いなよ!!」
エイトは絶叫をあげる。
事態は思わぬ展開に進んでいた。