二次創作小説(映像)※倉庫ログ

ボーカロイド『RUI』の誕生 ( No.17 )
日時: 2012/09/11 19:39
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: WzE/lQPv)


「とりあえず…この部屋を出ないといけないかな。」

此処にずっと居ても、あたしは力尽きるだけだろう。
此処から出て、また、あの懐かしい外を見てみたい。

そういえば、あたしが最後に外に出たのはいつだったかな…
ずっと前だった気がする。
2.3年は余裕で越えるくらいだろう。

頭に残る外の記憶も曖昧で、もうほとんど残っていない。

「さて、どうやって出るかな……」

何かないかと部屋全体を見渡してみた。
部屋を一周見渡した後、再び視線をもとの位置に戻した時、あたしはあることに気がついた。


体が…少し、重い……


あたしの服は、あたしが倒れる前より薄く、あの暑苦しい着物とは比べ物にならないほど動きやすい服だ。

それなのに……重い。

あたしはふと、自分の腰で何かが光っていることに気が付いた。
それは、『刀』だった。

使い方はよく知らないが、勇馬が使ってるのを何度か見たことがあった。

「へぇ…中々装備がいいじゃん…」

あたしはその刀を大きく振り上げた。
刀は振り上げられるのと同時に輝きを放ち、刃は見事に閉ざされたドアを突き破った。