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「お前…………」

マスターは驚いた表情であたしを見た。
それはそうだろうね、早急まで泣き叫んでいた『VY1』が、今こうして姿を変え、更に自力で部屋から出てきたんだから。

「マスター…君は、死にたいの…？」

何故か口からそんな言葉が自然と出てきた。
マスターは目を見開き、あたしの方を見ていた。
『ざまぁ…』
あたしの中の何処かで、汚い感情が沸き上がる。


あたしの中で、何かが囁く。
『殺しちゃえばいいのに』
嫌だよ、あたしはそんなこと出来ない…
『今のあたしは、昔とは違うんだよ？』
誰も傷つけたくない。
『今なら何でも出来る…。』
傷つけたくない、嫌、誰も、誰もっ！
『マスターを恨むんでしょ？』
苦しかった、ずっと、でも、でも…っ！！