二次創作小説(映像)※倉庫ログ

サンドリヨン ( No.27 )
日時: 2012/09/19 22:43
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: 7KCfFUM.)

「灰被り、そこの床が汚いから、磨いておいてもらえるかしらっ?」

「はい、お姉様…分かりました。」

私はルシィ=レイリス。
7歳の頃母親を亡くし、それからは父様と二人でくらしてきた。
13歳のころ、父様が新しく連れてきた義母と、その子供が3人来てからというもの、こんな感じに、主に雑用として使われているのだ。
それにこの服。義姉の服は華やかで美しい服なのに、私はこれ。美しさなんて欠片もない、みすぼらしい汚れた服。
こんな姿から、私はいつしか「灰被り」と呼ばれるようになっていた。

「灰被りぃ、私の靴も汚れているわ。後でちゃあんと綺麗に磨いておいてくれるわね?」

「お母様、勿論です…」

「ああそう、じゃあ頼んだわ。」

義母はそう言うと、私の顔にその汚れた靴を投げつけると、最後に「頼んだわよ」と残した。

「ふふっ、やだわね、みすぼらしいわ。」
「しっ、本当のこと言ってどうするのよ」
「あなたもじゃない。まあ、私もだけどっ、」

「ははははっ、」と廊下から賑やかな笑い声が聞こえてきた。
私は靴が当たってできた顔の傷をそっと押さえると、静かに靴を置いた。
義母達が「バタン」と部屋の扉を閉めたのを確認すると、私は靴を片手に外へ飛び出した。