二次創作小説(映像)※倉庫ログ

MIZKI ( No.58 )
日時: 2012/10/23 19:24
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: 4MPbQGSh)
参照: 中間終わったので更新します←←

「えっと…ご存じですかね?ボーカロイドのお仕事とかやらせていただいているんですけど…」

ヘラリと笑う顔。あくまで『私』とは別人だからだろうか…
幸せに暮らしていますオーラが伝わってくるほどの元気。『私』とは同じ『キャラ』でも似ても似つかないほどだ。

「ごめん…知らないかな……あたしはルイ。皐月音ルイだよ…」

あたしが知らないと言ったことで落ち込んだのか、ミズキは多少うつ向きながら「確かに知名度少ないですけど」「でも私だって歌いたいんですもん」などと一人でぶつぶつ言っていた。

「あ…じゃああたしは……」

この場から立ち去ろうとして立ち上がった。はっきり言ってもうこの場には居たくなかったのだが、ミズキはあたしを見るなり「待ってください!」と叫んだ。更に手までがっちりと掴まれてしまって、もう立ち去るどころじゃない。

「かなりの怪我じゃないですか。さては私とぶつかる前からそんな感じだったんじゃないですか…?それなら尚更来てください!こう見えて手当ては得意なんですよ…!」

そう言うと、ミズキは自分が来た方向にあたしを引いて走った。
『かなりの怪我』というのは、おそらくこの服を見て思ったのだろう。実際、この服のほとんどは飛び血であり、実際あたしが怪我しているのはドアの破片で切った怪我と、さっきぶつかったときの足の怪我だけだろうが…焦っているのか、そこら辺には疑問を持たないらしい。ここで無理に逃げ切るのもアレなので、あまりいい気分はしないが、あたしはしかたなくミズキに着いていくことを決めた。