二次創作小説(映像)※倉庫ログ

MIZKI ( No.66 )
日時: 2012/10/30 18:57
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: wA2Rnx1Q)

家は意外と近く、10分ほど歩いたところにあった。白や黄色に塗られた家が立ち並ぶ中、木で造られた横長の家はひときわよく目立った。

「とりあえず…入ってくれますか…?」

ミズキは私に気を使って、扉を開け、あたしを先に通した。

「手当て…しますね。とりあえずこれ着といてもらえますか?」

ミズキはあたしを通した後、すぐさま一番前にある部屋に飛び込むと、クローゼットの中から一枚の服を取り出した。
しかし、それが普通の服だとおもったら大間違いだ。見ての通りだが、ミズキは明らかに和風女子。勿論、洋服などもっていないだろうが案の定、ミズキが持ってきた服は橙色の着物。
簡単に「着替えろ」と言われて着替えられるものではないだろう。

「えっと…そこまでは大丈夫だよ……ほら、色々気使っちゃうし…」

あたしは何とかして断ろうと思ったが、ミズキの性格にそれが通るはずもなく、一番のところをつ突かれてしまった。

「駄目ですよ! そんな服で町出歩くんですか!?一旦洗いましょう、はい!」

赤く染まった服…確かに。
この姿でこれ以上出歩くのは色々と危険だろう。