二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】短編オリキャラ募集 ( No.206 )
- 日時: 2012/12/20 20:19
- 名前: noeru (ID: 8Iser8UO)
「私はきっと、明日も忘れない」
「少年少女は無我夢中。さぁ、ここから延長戦」
「それが最善策じゃないことを、きっと君も知ってる」
「さぁ、今日から君もメカクシ団だ。」
「だから夏は嫌いなんだ」
「一つだけ、疑わないで。」
「世界も案外、突飛な訳で。」
「例えば、そんな未来なら。」
「散々だった今日に、ちょっと期待しちゃいそうだ。」
「いつまでも降り止まない、この雨が止んだ時、あなたはどんな顔で、どんな人と世界を知るのだろう。それだけが今日も、楽しみで仕方なくて」
「
「目まぐるしく巡る文字列と電子欲の海で、0と1になった私を見つけてくれたのは」
「貴方に出会えた世界から、どうしても貴方を奪われたくなくて。だからこのセカイを作ったんだ」
「こんな未来はきっと幻想だ。大丈夫、必ず連れ戻す。君以外を××してでも」
「『私』という名の人形が望んだ未来は、あまりにも無謀でした。」
「石の道を今日もまた、あなたが残してくれた日々の上で」
嘘。
嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘。
嘘つかないでよ。
偽りの身に溶けるように刺さるんだ。
とってもとっても痛いんだ。
絶えずに想っていたのは、最初はふたり。
瞬きして周りを見回せば、ひとり。
奇跡なんて存在しない。帰昔なんて存在しない。
これはあくまでも、僕がこの『目』で見て触れて聞いて感じて思って憶えて知り蓄積した論理だ。
嘘を知った人間はまず、汚れる、穢れる、醜くなる。
そして閉ざすことを憶える。それが滑稽で愚かだということを都合よく忘れる。
次に自分にさえ嘘をつくことを求める。自分の本質を偽り、書き換え摩り替え希望を切望し、美しさの中でもがく快感を憶える。
それを繰り返すうちに、それはまるで薬のように毒のように。その人の人格を塗り潰し造り替え、偽りだったはずのものがその人間を操るようになる。気が付いた時は立場が逆転していて、本質が戻ることはない。その人は永遠に帰ってこない。その人に成りすました嘘が、その人の肉体を駆使して自分の人生を、居るべきではない世界で独り寂しく演じ切る。
そして、灰に、土に、還る。
最期は常人と何も変わらない。
ただそれだけだ。
だから目の前で生きようと足掻く球体を見ても何も想わない。浸らない。感じない。
この球体が僕の過去で、未来だとしたら
僕が悠久に包まれた白い部屋で夢見た世界は
なんて綺麗で温かかったんだろうね?
なんて無様で狂っていたんだろうね?