二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】短編オリキャラ募集 ( No.211 )
日時: 2012/12/23 12:26
名前: noeru (ID: 0GBTQYJS)



私には自慢の妹がいる。
可愛くて、優しくて、明るくて、文句の付けどころなどない妹。
私によく似た完璧な妹。


「———鈴姉って、つまりはシスコンでナルシなんでしょ?」

「俺はシスコンでもナルシでもねえっつの!!」


最近の小学生は全く可愛げがない。私の妹を見習え。

私の妹は、この生意気な小学生の幼馴染である。まあつまりは私の幼馴染でもあるわけなんだけど、私はこのクソガキとは顔を合わせてはケンカばっかりしている。華の女子高校生に向かってシスコンでナルシなど、言語道断だ。


「てめえはいつになったら素直で可愛い俺の妹みたいになるんだああぁ?!」

「鈴姉に向かってヒヨリみたいな態度は一生無理。」

「馴れ馴れしく呼ぶな!日和様と呼べ日和様と!!」


ちなみにヒビヤが食べてるアイスは私のおごりであるはずなのに、こいつはヒヨリのように感謝1つ言わず当たり前のように食べている。本当ならば蒸し暑いこの時期にバイトで稼いだお小遣いで、友達と海に行ったりプールに行ったりしたいのだが、生憎私のお小遣いは約3名により抹殺される。この3名に私は入らない。


「お前もヒヨリみたいに塾行けよ。」

「まだ小1だよ。」

「ヒヨリだって小1だわ。」


私だって小1から塾ぐらい通ってた。しかしヒビヤは面倒だとかなんだで、小2から通うつもりらしい。何よりヒヨリが通っているのは私が通っていたからと、そこが私のバイト先だから。こいつが来れば最悪、2人で大乱闘も考えなければなるまい。首になれば私の財布は赤字経営だ。


「あーあ、ヒヨリ早く帰ってこないかなぁ……」


ヒビヤの宿題を見ながら、私はヒヨリからの連絡が無いかと携帯をじっと見つめ続けた。