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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】短編オリキャラ募集 ( No.214 )
- 日時: 2012/12/24 12:46
- 名前: noeru (ID: m4rbDAFt)
そうしたらまあ、不幸というか予想通りというか奴から電話が掛かってきた。ヒヨリじゃないのか、と小さく舌打ちして電話に出る。
「あーもしもしアサちゃん?」
ベキベキと鈍い音を立てて携帯が悲鳴を上げた。ヒビヤが「うわぁ……」と言っている辺り、ヒビの1つや2つ入ったんだろう。また機種変か。今月に入って4度目かな?
「今携帯握り潰した?」
「黙れ貧弱チャラ眼鏡野郎、貴様と話すのは携帯代の無駄だ。用件を言え。」
「なんかマフィアのボスみたいだね。」
もれなくマフィアのボスになれた日には真っ先に殺しに行こう。
ついでに今までの機種変代その他諸々巻き上げてやる。
「今さあ、ちょうどアサちゃん家の「家に近寄るな失せろ」「ごめんなさい」
話しながら窓を開けると、家の前に立つ青年の姿が確認できた。白Tシャツにジャージという何ともラフな服装に、寝癖のついた茶髪。能天気なヘラヘラしたメガネ顔を見ていると益々イライラしてくる。右手には携帯電話、左手には飲み掛けのコーラとヒヨリのお気に入りのケーキ屋さんの箱……
「ヒビヤ。」
「……鈴姉?嫌な予感しかしないんだけど?」
「ちょっと下降りよう、ケーキ回収。」
「え、うわちょっと待って嫌だあああああ!!」
ヒビヤを担ぐと、窓を全開。
「え?アサちゃん嘘でしょマジで?!」
「うるせえ退きやがれヒョウガ!!」
暴れるヒビヤをしっかり担いで、窓枠に手を掛ける。奴の撤回を確認してから、思いっきり窓の縁を蹴り上げた。
「うわああああああっ!!」
うるさい蝉の音に混じって、ご近所にヒビヤとヒョウガの断末魔が響いた。
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