二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】短編オリキャラ募集 ( No.225 )
日時: 2012/12/30 19:03
名前: noeru (ID: AtjBkiCc)



一面、赤、紅、黒、蒼、紫、黄、緑、紺、白

さっきまで僕を殴ってたヒト

さっきまで僕を蹴ってたヒト

さっきまで僕を睨んでたヒト

さっきまで僕を踏んでたヒト

さっきまで僕を嗤ってたヒト

さっきまで僕を憎んでたヒト

さっきまで僕を苦しめたヒト

さっきまで僕を傷付けたヒト

さっきまで僕を無にしたヒト

今は違う、

僕を狂わせたヒト


どうしてみんな目を押さえてるの?どうしてみんな青ざめてるの?どうしてみんな死にたくないなんて言ってるの?どうしてみんな発狂してるの?どうして嫌だ嫌だって悶えてるの?どうしてみんな痛いって叫んでるの?どうしてみんな制服が真っ赤なの?どうしてみんな僕から逃げるの?どうして泣き叫んでるの?どうしてナミダが真っ赤なの?

どうして私の目は真っ赤なの?

シンタローとアヤノが教室に遊びに来た。
でもいつもより顔が怖い。
アヤノはみんなみたく悲鳴を上げる。
シンタローは思わず目を逸らす。
私は2人のもとへ行こうとする。
みんなが声にならない叫び声を上げながら私の足首を掴む。
私はみんなの手の甲を踏んで引き離す。
みんなは私を罵倒しながら逃がすまいと制服を引っ張る。
私はみんなの顔を掴んで目を合わせる。
みんなは更に大きな悲鳴を上げて目を抑える。
教室は真っ赤に染まる。
私はフラフラと立ち上がる。
みんなはまだ痛みに悶えている。
私は2人のもとへ行こうとする。
私は足を動かす。
右足を出した。痛い。
左足を出した。とても痛い。
右足を出した。ナイフを踏んだみたい。
左足を出した。躓いた。
私は咳をして倒れる。
2人は私に駆け寄る。
視界に映るのは紅い教室の冷たい床。
目の前には紙屑。
白っぽくなった骨みたいな私の指。
踏み潰された大事な薬。
そういえば今日の薬も飲めなかったんだ。
水分を吸って重く冷え切った制服。
ぐしゃぐしゃの長い髪。
青い斑点は痣か病気のせいか。
みんなの上履きしか見えない。
私の唾液がぽたぽた、紅い。
真っ赤なドロドロした唾液が汚らしく零れる。
でも吐く。気持ち悪い、吐け吐け吐け。
咳も唾液も止まらずに吐き続ける。
ぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽた


こんなに『かな』しい『あかいろ』は『う』まれて『はじ』めて『み』た『。』
『わたし』の『ま』っ『か』な『だえき』が『ま』っ『しろ』な『しゃつ』に『し』み『こ』んでいく『。』
『だれ』かは『わ』からないけど『、』『だめ』だよ『、』『しゃつ』が『よご』れちゃいます『。』
どうせ『わたし』はここで『し』んでしまうのだから『。』
……ああ『、』『みれん』があるとすれば、『わたし』みたいな『わる』い『ひと』でも『みれん』があっても『ゆる』されるのなら『。』
『きかいじか』けの『か』わり『ば』えの『な』い『つく』られた『まいにち』を『、』もう『すこ』しだけ『たの』しんでいたかった『。』
それが『だれ』かに『りよう』されていたとしても『、』『い』きていたかった『。』
『かな』うはずの『な』い『ゆめ』を『み』ることが『しあわ』せで『、』それに『まんぞく』して『しず』かにいなくなれたら『。』
この『こどう』の『おと』が『ふつう』の『ひと』のように『い』きるのはやっぱり『むり』みたいです『。』
それでも『、』でも『、』『わたし』の『じんせい』はたくさん『ひと』に『めいわく』を『か』け『す』ぎた『。』
『からだ』が『ぶりき』みたいに『かた』く『、』『うご』かなくなっていくのが『わ』かる『。』
『こどく』な『わたし』の『せかい』で『ゆいいつ』『、』『ふたり』が『いろ』を『も』っていたんだ『。』
『きたな』い『、』『どろどろ』した『、』『ちまみ』れで『、』『くち』もきけないまま『、』『ぷろぐらむ』された『あい』で『まも』られて『、』『わたし』は『だれ』かの『うで』の『なか』で『しょうがい』を『お』えるんだ。
『ひっし』で『はこ』んでくれる『だれ』かにはとても『もう』し『わけ』『な』いけど、もう『いしき』が『な』いんだ『。』
『ま』っくらで『、』『なに』も『み』えないの『。』
『ひかり』も『とど』かない『、』『ま』っ『くろ』なこの『へや』から『、』『だれ』か『わたし』を『つ』れ『だ』して。
『し』へと『む』かう『ひび』は『、』みんなに『ばか』にされて『くる』しい『ひび』は『、』もう『お』わる『。』
ただひたすら『まいにち』『いの』っていた『。』これは『わる』い『ゆめ』だったと。
『わたし』の『こと』を、こんな『みじ』めな『し』に『かた』をした『、』あんな『みにく』い『ひきょう』な『い』き『かた』をした『、』『わたし』を『。』
『しんたろー』『、』『あやの』『。』
『ごめんなさい』『、』『ごめんなさい』『、』



『わすれて』『。』









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               初めて『目を潰した』日。