二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】オリキャラ募集終了 ( No.243 )
日時: 2013/01/05 20:22
名前: noeru (ID: 5FJRtBSO)
参照: 家の裏でマンボウが死んでるPテラワロスwww



状況を整理したい。
ユキにそっくりの狂った奴の悪夢にうなされた。
飛び起きた。
ら、見知らぬ男に馬乗りされてた。
しかも左手に大型ナイフ持っていやがった。
叫んだ。
エネが用意してたアラームを大音量で流した。
ベッドから落下。
その勢いで約2名上に落下してきた。
母親が怒鳴りに来た。
惨状を目撃した。
そして今に至る。


「ちょっと遅くなりましたが、如月雪芽ただ今生還致しました〜!」

「ちょっとのレベルじゃねえよ!!つか勝手に如月名乗んな!!」


今まで何だったんだよ?!って言うくらいのあっさり帰還だった。
本人はいたって平然としてる上に、連れ込んだ……今朝俺にナイフを突き立てようとしていた奴に至っては「気にしないで〜ちゃんと説明するし!でも今いいとこだから後でね」って言ったきりバイオ再開しやがった。ちゃっかりセーブデータ改造済みの方をやってやがる。


「お兄ちゃん、団長さんたちもうすぐ着くって!!」

「あー……分かった了解。ユキ、バイオ止めろってああああああああああああああああごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」


俺がユキの手からコントローラーを取り上げた瞬間、首筋に金属の冷たさが伝わったので振り向くとあの男がナイフを首筋に突き立てていた。
もちろん俺の首筋だ。


「何すんだよてめえ!!」

「うるさい。許可なくゲームを奪うな、データ消えて泣かせたら殺す。」

「あ!見て見て〜こいつ倒したかったんだよぉ!!」


ユキが笑顔で指差した画面には、身体が半分溶けた少女が血塗れで泣きながら小型ナイフをこちらに向けて大声で喚き、ユキが操作するキャラクターが撃つ弾丸を防御もせずに受け止め更に血飛沫が吹き出す姿が映されていた。血塗れ少女にナイフとかなりタイムリーである。


「「ああああああああああああああああああああああああああああ!!」」


手にナイフを握りしめたまま、俺を押しのけて奴が逃げ出した。一瞬首が跳ね飛ぶかと思ったが、間一髪避けて傷1つ付かなかった。ただ逃げた先が間違いだった。


「シンタローもやる?楽しいよ!」

「いや、結構デス……」


絶賛ゾンビ少女に鬼畜プレイを要しているユキの隣に避けてしまったのは大失敗だった。携帯が必死で笑いをこらえるようにブブッと震えた。
奴が真っ先に逃げたのは正解だったようだ。ってマジで誰だよ。


「あの、そろそろ教えてほしいんだけどあいつ誰……?」

「……驚きません?」

「お前の彼氏とかだったら驚くな。」

「んな失礼なー、弟だよ」


ああなるほどね弟か。通りで良く似てたわけだ。性格はまるで違うけども、連れ帰って来た意味も理解できる。なんだただの姉弟かー……


「ってはああああ?!」

「っにやぁああああっ?!」


相変わらずコミュ障全開で驚いたまま、コントローラーは宙を舞った。
そしてユキが必死で伸ばした手の前で敢え無く落下。無残な鈍い音を立てて一部破損した挙句、画面のゾンビは消え真っ黒になった。つまりは今やっていたノーセーブのデータはご臨終という……


「あ、ごめ……」

「……う……うぅっ……私の……私の……」

「お兄ちゃん団長さんたち来たよーってあれユキまた泣いてんの?!」


部屋にノックもなしでモモが入ってきて、大声で叫んだ。俺は終わった、と思った。廊下から殺気が半端ない。ごめんなさい母さん。俺死んだわ。ユキの弟さんに殺される。


「邪魔するぞシンタロー……って誰だあいつなんか持ってるぞ?!」

「私のゾンビがああああああああっ!!武器!!機関銃カムバックうううううっ!!」

「あれ?ユキまた泣いてるの?しかもゾンビってwwwシンタローくんなにしたの?」

「カノ言うな!!お前も殺され……」

「……たいのかな?」


その場にいた全員が(ユキ除く)鋭い殺気を感じた。