二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】 ( No.25 )
- 日時: 2012/10/27 18:51
- 名前: noeru (ID: 50JE8dix)
(—————ここは、どこなの?)
とりあえず生きているようだった。ただ視界が真っ暗で何も見えないし、手が縛られているのか動かない。地面に座っているようで立ち上がれずに足も使えない。口を何度かパクパクと動かせたので、声も出るようだ。目隠しされているのに口封じはされていないってことは、私の能力をよく知る人物の犯行とみて間違いないだろう。
(たしか窓から落ちて…ってちゃんと落ちたのかな?ぐらって前のめりになった、はず…だけど。)
そこから先を全く憶えていないので、落ちた確信が得られない。ただ落ちてないと思われる。身体は痛くないので怪我をしていない。2階から落ちて普段通りな訳がない。でもあの状態からどうやってここに来たのかな?考えられるのは、誰もいない部屋で誰かに腕を引っ張られた的な現象でここはシンタローの部屋もしくは…。もう1つは心霊よりも考えたくないが現実的に考えるとこれ以外ありえない。
ただ、想像しただけで古傷が痛みに歪んだ。知らないうちに涙が頬を零れ落ちた。気が付けば「死にたくない」と呟いている。心臓が早鐘を打っている。怖いよ、まだ死にたくないよ。助けて。
・ ・ ・
「キド、ユキ遅くないっすか?」
写真を眺める手を止めて、セトが独り言のように呟いた。
時計に目をやると、ユキが部屋に写真を探しに行ってもう1時間ほど経っていた。ないかもしれないと言っていたのでさほど気にしてなかったが、さすがに気になってきた。モモに頼んでシンタローの部屋まで連れて行ってもらうと、そこにはシンタローしかいなかった。
「シンタロー、ユキは今どこにいるんだ?」
「あいつは…リビングで写真見てるんじゃ。」
「1時間ほど前にこの部屋に行くと言ったきりどこにもいないが。」
「はあっ?!あいつ絶対外には出ないのに———あ、そういえば…。」
シンタローは窓の方に歩いて行ってカーテンを開いた。それから鍵を見て、青ざめた。
「やっぱり開いてる。ユキが窓を開けたんだ。」
「なんで…。」
「分からないけど、下に落ちたような跡はない。……まさか、じゃあもう考えられんのは———。」
シンタローは固まってしまった。モモも、その場で石になったように動かない。その隙間から見えたものに、背筋が凍るのを感じた。
向かいの家の窓に、真っ赤な字で『助けて』と書かれていた。
まるで血文字のように。
・ ・ ・
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
——————————誰か、タスケテ。