二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】オリキャラ募集終了 ( No.312 )
- 日時: 2013/02/02 14:35
- 名前: noeru (ID: 2jXrktuj)
- 参照: 君の犯した過ちに 刺し殺されてしまっても 泣いた、実話?
「連!モモちゃんの新曲、全部聞いた?!」
「は?聞くわけない。耳障りだ。」
「はぁあああ?!それが幼なじみに対する態度なの?!モモちゃんに謝れ!!バカ連!!」
分厚い断熱用のカーテンを閉めながら、俺の幼馴染はぎゃいぎゃいと騒いでいる。最近は如月モモというアイドルにハマっているらしいが、それのせいで怒られると非常に面倒くさい。
ちなみに名前は春風エンカ。白いクリーム色の長い髪に白と黒のオッドアイが特徴的だ。
「はぁ……どうしてモモちゃんの良さが分かんないかな?!もう…………ってあれ!!えっええ、嘘?!」
「エンカ、落ち着け。急にどうした?」
「ああああれって、Mkでしょ!!どうして?!なんで?!」
まさに聞く耳持たず、といったところだ。俺が閉めようとしたカーテンを全力で開けると、べたーっと窓に張り付く。
隙間から覗くと、目の前の南病棟のあの少女だった。目が合うことはないが視線はよく感じる。で、視線を向けた時には全く別の方を見ている。掴みどころがない猫みたいなやつだ。
勿論面識はないはずだ。
「お、おい……ここ人の病室だぞ……?てか誰だよ、Mkって!」
「ええっ!!知らないの?!本当に知らないの?!」
「俺は基本芸能人に興味が無いんだ。」
「そうだったね……あのね、Mkっていうのは!」
ここからエンカの話はやたら長かったので割愛。
とりあえずまあ有名人らしい。世間を騒がせた歌姫とか、祖父が高級ホテルの総支配人だとか、完全にチート的な人物。
エンカは初期からのファンらしく、何故ここに本人がいるのかと興奮している。
「病院服ってことは、病気だったのか〜。なるほどね!だから引退したんだ。」
「そうなの?」
「うん。活動期間が2、3年で短くて。最後まで素性は明かさなかったけど、最近また出てきたんだよ。ほら。」
エンカのスマホに映っていたのは、如月モモのツイッターに上げられた画像だった。本人と一緒にカメラに向かって微笑んでいるのは、間違いなく目の前にいる彼女だった。