二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】オリキャラ募集終了 ( No.339 )
日時: 2013/02/17 20:39
名前: noeru (ID: G.ZTkXYK)
参照: 速報です。半年待ったディセイブは今夜8時解禁の模様です。



この国には朝が無い。
代わりに黄昏と夜が用意され、常に美しい情景で溢れていた。
きっとこれが試作品で失敗作なのはこのせいなのだろうな、なんて玉座にもたれ掛り眺めるは「ハリボテの時計塔国」。それの鐘の音を刻む為に創られた大きな時計を前に、紅い紅いワインが赤いグラスに注がれていく。
『蛇』には同じ装飾の青いグラスを手渡し、僕は赤いグラスを掴んで一気に中身を飲み干す。噎せ返る様な甘美な香り。熟れた果実を惜しみなく使った、この世界での最高級品。
今日『蛇』をここに呼んだのは2つの頼みを聞いてもらうため。
1つはparts、page、end、world、crimeのそれを構成する5つの何かの捜索について。
それからもう1つ……


「無理だな。」


そんなこと言わないで下さい!!
僕はちゃんと貴方の世界で余分なトラブルが起きないように、邪魔者排除を塔国民の義務にもしたじゃないですか!
必死に弁解するも、『蛇』の造ったセカイでは僕の仮の言葉なんて通用しない。いや通用するけど『蛇』に嗤われて終わりだ。


「反論する気か?{声}にそれの統治をまかせて、お前は自分の意思をまだ他人に突きつけようとするか。滑稽だぞ『表』。」


偉大なる女王たる僕に滑稽だなんて、酷刑を以ても許されざること。
まあそんな酷刑を下した日には僕は『蛇』にミンチにされる運命だが。


「それから、その時計を含めた……お前ら『罪』だけじゃないな。隠しものか?ふふ、面白そうだな。見つけてやろうか?小娘」


—————っやっぱりバレていたか。
まあいいや。『蛇』はきっと見つけられないもの。
「人間なんて簡単に死んでしまう、つまらない生き物」でしょ?
そう思っているうちは到底無理ですよ。


「人間にもなれなかったお前たちがそれを言うか……可笑しな奴め。」


それだけいって微笑むと、『蛇』はワインを飲み干して立ち去った。









「せいぜい作り物のトモダチの女王様でいればいい……『王女』。」




「さあみなさん!!今日もGAMEの中間発表のお時間ですよ〜!!」


がちゃがちゃカタカタ、今日も塔国民たちは狂ったように擦れあう。
崇めよ 我が女王 シャンソン・ボヌール


ねえ、シンタロー?僕と君はどっちが勝つかな?
早く気付いてね