二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】オリキャラ募集終了 ( No.391 )
- 日時: 2013/04/09 19:23
- 名前: noeru (ID: WhaX2QYl)
- 参照: ロスタイムメモリーに色んな意味で号泣。色んな意味で
独りぼっちの病室でまた1人、誰かが死ぬ音を聞いた。
無機質で薄っぺらい嫌な音。一定の音程で、不協和音は鳴り響いている。病院の夜は、不安や恐怖に呑みこまれそうで嫌いだ。小さな糸切り鋏を弄びながら、今夜はどうか昔の夢が見れますように、と願った。
彼女に、用があったから。
[くるいはじめたはぐるまは とけいのはりとこくじしていた]
不器用な私が嫌いだった。
馬鹿正直なのに強がることを憶えた時、心から後悔した。
目も耳も口も塞いで、関わることを止めたかった。
それなのに理想とかばっかり追いかけて、綺麗事が好物な自分が
「こんなこと言ったら酷いけど、ずっと死にたかった」
「うん」
「誰にも愛されなくて、誰にも必要とされなくて、明日には消えちゃいそうで」
「うん」
「自分だけ取り残されてるみたいで、自分だけ答え合わせもままならないままで」
「うん」
「無知も無垢も純粋も無欲も」
「うん」
「なんにもいいことなんてなかったんだ」
「ユキ、頑張ったね」
認められたことが嬉しくて
また会えたのが嬉しくて
紙屑みたいにくしゃくしゃに丸められた自分を広げてくれたのがまた君で良かった
誰よりも大好き。誰よりも愛してる。
だから私が
「また今日も、君が好きだった」
『本物の君』を、守ってあげる
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「この世に園田雪芽はいません」「代わりに楯山文乃は生きています」
「園田雪芽は死にました」「楯山文乃は飛び降りていません」
「園田雪芽の存在はありません」「楯山文乃の存在はあります」
「つまり如月伸太郎は?」「彼は……」
「—————どうしようかな?
シンタロー君?』
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死に際にやることとして決めていたこと。
その1
せっかくpartsというチートなキャラクターに任命されたんだから、それをフル活用すること。
その2
本性剥き出しにして気を使わず我侭になって、後悔を全部清算すること。
そのために絶対に欠かしてはいけないこと。
絶対条件その1
『表』のシナリオに抗い、無理やり歪めること。
私しか出来ない絶対条件には難題だらけだった。
園田雪芽をなるべく消しても大丈夫な状態に晒しておく必要があった。
[誰からも嫌われ、
[誰からも愛されず、
[誰からも必要とされず、
[誰からも存在を否定される。
『本当に一人になる』
独りじゃなく、一人に。
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「シンタロー君、驚いた?」
「——————————ただいま、シンタロー君。』