二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】オリキャラ募集終了 ( No.392 )
- 日時: 2013/04/10 23:41
- 名前: noeru (ID: LXdW04Mg)
- 参照: ロスタイムメモリーに色んな意味で号泣。色んな意味で
これから話すことをよく聞いてほしい。
まず早朝に病院から掛かってきた電話の内容は「園田さんがいない」だった。
急いで駆け付けたら病室は誰もおらず、ベッドももぬけの殻。
何故か俺が病院側から謝罪を受け、あーのこーのといろいろ面倒なことを済ませて気付いた。
あれ?また居なくなったのかこれ?
………
……
…
「……気付くの遅えよ!!」
ということで、只今全力捜索中……ってこんなことこの前も会ったような……。スマホにはエネしかいない。エネも必死でデータベースやインターネット、よく行くサイトを探してくれたようだがテトの姿はなかった。その上ユキと一緒に雨樹も行方不明である。
まあ、弟の溺愛っぷりを見ていれば何となく察せる……もう慣れた。あの2人は常にくっついてないと死んでしまうのではないか。
「ご主人!GPS切られてました!!」
「マジか……どうする?」
「また待ってれば大丈夫だと思いますよ……!!何だかんだ言ってご主人♀の帰省本能の矛先はご主人ですから。」
「お前はユキをなんだと……」
思ってるんだよ、と言おうとした時、家のインターホンが鳴った。
今日は誰もいないんだよな……と思い、何か通販で頼んでまだ届いてないものでもあったか?と疑問が浮かんだ。それはない。頼むのは全部即日配達で、最近はバタバタしていてそれどころじゃなかった。
母さんかモモ宛の配達、もしくはセールスなら追い返そう。スマホを持ったままインターホンに出た。
「はい、如月です。」
『———シンタロー君、いますか?』
画面の奥の君と目が合った。
全身に電流が走ったみたいだ聞き慣れたでもずっと聞いていなかった声ずっと聴きたかった彼女の声がインターホン越しに俺の名前を呼んでいた俺はスマホを握りしめたまま廊下を走って力尽くでドアを開けた
「わっ!!……もう、シンタロー君危ないよ』
赤い目を細めて、変わらない笑顔が笑った。
え、嘘。
いや、本当。
信じられないけど正真正銘、アヤノだ。
2年前の夏と変わらない
アヤノがいた。
「—————どうして」
「え?ああほら今日。2周忌だからお参りに来たの。』
「………誰の、2周忌?」
「……シンタロー君、忘れた訳ないよね?』
「今日、ユキの2周忌でしょ?』
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人間は、憧れた人間に近付こうとする。
当人との心理的な距離のみならず、外見を似せようと無意識に努力する。努力しなくとも、仲の良い友達などは自然に似てくる。そういうものが科学的にあるのだとどこかで聞いたけど忘れた。
憧れた人間、私の憧れだった、全てだった。
その君の姿を借りて彼を騙すなんて。
馬鹿っぽくて、もうどうだっていいや。誰も触らないで。