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ユキは２年前、死んでしまった。
私は『親友』なのに何も分かってあげられなくて、ユキが『自殺』した理由も全然思い当らなかった。
いつも笑って辛いことを言わなかった。
あの笑顔も嘘だったのかと思うと心臓が焼け付くようで、今日まで忘れられないでいた。

本当は泣き虫で強がりで。いくら泣いたって本心を見せてくれたことも、本当に心から泣いてくれたこともなかったユキ。
ねえ、ユキ？こんなことシンタロー君には言わないけどね。


「君なんてもういらないよ』


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『通り過ぎないで お願い 僕は 此処に居るよ もう 力尽きて 朽ち果てて 跡形もなく 消えてなくなっても いいですか』


「……ねえ連？本当にＭｋ、死んじゃったのかな？」

「そうだろうな。病室移動して、その後から見てないんだろ？」

「あの時はビックリしたけどさ！！でも嫌だよ〜死なないで！！」


某ＲＰＧの真似事でもしたいのか、適当に胸の前で十字を切って手を合わせるエンカ。それじゃあキリスト教と仏教の奇跡のコラボレーションだろうが、というツッコミはやめておこう。
その時ふと、なんだか薄気味悪い不自然な感じに襲われた。何か大事なことを忘れているのだが、それが思い出せない時のなんだか理不尽な恐怖心だ。すぐに思い出すことになるのだが、忘れたままで良かったとすぐに後悔することになる。




伝えたいことがあるんだ。
どうか聴いてほしい。

僕の懺悔も、僕の後悔も、君へ。