二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【魔法少女】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】 ( No.3 )
- 日時: 2013/01/04 22:56
- 名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: XiewDVUp)
視界に入る高層ビルディング、豊かな木々。平日登校する学校が存在していたので、私の住む見滝原市だと分かる。
(あれ・・・・・・?)
しかし私の中には違和感が生まれていた。14年間、慣れ親しんだ場所だというのに。
その理由は、しばらくして発見することができた。
確かにそこは私が居る街だ。だが空を仰いでみると、幾つかの建物が空中に漂っている。そして漂うものの中心には、初めて目にする“異端な何か”が浮遊していた。・・・・・・これが、違和感の正体だ。
その“異端な何か”を凝視してみると、ウエストを絞ったフレアドレスを見に纏う “人間のようなもの”であった。人間のようなもの、と形容したのは明らかに人が持たざる特徴を有しているからである。
体の特徴の一つである顔も半分から上は途切れ、両足は存在しない。その代わり、回り続けている歯車が備わっているのだ。
「あっ・・・」
思わず声が漏れる。異質なもののほかにも一人の少女を目視したからだ。漆黒の真っ直ぐに伸びた髪、白と黒の衣装に身を包んだ端正な彼女は人間まがいのものに向かって素早く跳躍する。それに対し、人間のようなものが彼女にとった行動とは・・・・・・
(———!!!)
何と高層ビルを投げつけたのだ。
目を見開く。あんなものをくらったらひとたまりもない。体中の骨や臓器が破壊され、即死だろう。
(大丈夫なの・・・・・・!?)
最初は建物が引き起こした土煙で少女の安否はよくわからなかった。だが次々と繰り出される攻撃を躱し、装備した盾で確実に防いでいることが確認できたので、無事なのだと安堵する。
「ひどい・・・」
「仕方ないよ」
呟くとそれに応えるかのように声が聞こえる。右隣を一瞥すると、白い肌に赤い双眸を持つ生き物が存在していた。
「彼女一人では荷が重すぎた。でも、彼女も覚悟の上だ」