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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【魔法少女】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】 ( No.12 )
- 日時: 2012/12/19 07:37
- 名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: AX8T4D8e)
「よし、完成♪」
上機嫌なママの声。ちら、と一瞥するともうママは身支度を整え終えていた。
ワイン色の口紅で輪郭を取られた唇、チークを施したほんのりと赤い頬。紫色がかった黒スーツを身に纏うママ・・・・・・鹿目詢子は、クールビューティという言葉が似合う。
「リボン、どっちだろ?」
その傍ら私は赤色のリボンと黄色のリボン、どちらを髪に結わえるか決めかねていた。前者は女の子らしさを引き立てるフェミニンなもので、後者はというと清新とした明るさを象徴する色であった。どちらも私の好きなデザインなので迷っていたが・・・・・・
「こっち」
ママが可愛らしいリボンを指差す。
「えー、派手すぎない?」と、反論する。
「それくらいでいいのさ。女は外見で舐められたら終わりだよ?」
それにそっちのほうがまどかは似合ってるよ、とママが勧めるので私は赤色のリボンで髪を纏めた。
(ほんとにあってるのかなぁ)
疑問に思い、私は等身大の鏡面の前に立つ。ツーサイドアップに可愛いリボンで結んだピンクの頭髪、アクセントに胸元の赤いリボンを締めた、肩の部位が丸く膨らんだクリーム色の制服を身につけた私の姿が映る。
「いいじゃん、これならまどかの隠れファンもメロメロだ」
ママの表情が柔らかくなる。
「いないよそんなの〜」
「いると思っておくんだよ。それが美人の秘訣」
——隠れファン・・・かあ。いたらいいな。
今まで考えもしなかったことを想像し、私は少し上機嫌になる。そして鏡に映されたもうひとりの自分に微笑み、透明な部屋を後にした。
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