二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【魔法少女】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】  ( No.22 )
日時: 2013/01/04 22:58
名前: おなかへった ◇scEpNWmRjQ (ID: XiewDVUp)

豊かな緑にかこまれ、透明度の高い小川がそばに流れる整備された石畳の歩道。雲が少々空を覆っているが本当に僅かで。都会にしては珍しく青々しい空からは日光が降り注ぎ、清流はキラキラと光が乱反射している。

そんな自然環境の良い場所からは、トーンの高い——推測するに、女子中学生だろうか——楽しげな声が聞こえてくる。
「でね、仁美ちゃん」

跳ねるような足取りで歩を進める鹿目まどかが発する。気分が良好なのだろう、とても軽やかに一歩一歩、踏み出す。

「ラブレターでなく直に告白できるようでなきゃダメだって」
「相変わらずまどかのママはかっこいいな〜」

話に口を挟むのは美樹さやかである。彼女の口から出た言葉には、憧憬と羨望の感情が含まれていて。今でも美人だし、バリキャリだし・・・・・・と指を折りながら鹿目詢子の美点はため息を付きつつも、——自分もそうなれればなぁという願望からだろうか——次々とさやかの口から放たれる。

「そんな風に、きっぱり割り切れたらいいんだけど・・・・・」
言葉の後ろを濁す仁美には、詢子の方法では罪悪感を感じるのであろう。表情にもどうすればいいかと困惑する様子が浮かび上がっている。

「羨ましい悩みだねぇ」茶化すようにさやかが言う。
「いいなぁ、私も一通ぐらい貰ってみたいな、ラブレター」
もらった時の場面を想像しているのだろうか。まどかは目を閉じ、頬に手を当てていた。
「ほぉ〜う、まどかも仁美みたいなモテモテな美少女に変身したいとー。
そこでまずはイメチェンですかな?」
「ちがうよ!これはママが・・・・・・」
「さては、ママからモテる秘訣を教わったな!?けしからん!そんなハレンチな子は・・・・・・こうだぁ!」

さやかが何か思いついたような笑みを浮かべ、まどかに歩み寄る。一歩、一歩と距離を縮め、不意にまどかに飛びかかった。
襲いかかられたまどかはなんとか避けようとするも上手くいかず、さやかの手でガッチリと胴体を掴まれる。

「ちょ、さやかちゃん、くすぐったいよ!」
「可愛いやつめ〜、でも男子にモテようだなんて許さんぞー。
まどかはあたしの嫁になるのだー!!」
そしてさやかの指は素早く動き回り、まどかの脇腹に刺激を与える・・・・・・要するに、くすぐっているのだ。

まださやかの手から逃げようと試みている様子のまどかだが、刺激に弱い箇所を勢いよく触れられたので体をひねることぐらいしか出来ない。まあ楽しそうな表情からして、あまり嫌がっているとも思えないが。

「・・・・・・コホン」
今まで静観していた仁美の咳払い。それはもう公共の場にいるのだから自重するべきだ、という意を含んでいて。
ふと我に返りもう学校の敷地内だと気がつく二人。
その後彼女らは顔を火のように赤くし、校舎へと入るのであった。

第3話
(ひとときの日常)

(あっちゃー、やっちゃたか〜)
(はわわ、恥ずかしいよぅ・・・・・・)