二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【魔法少女】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】 ( No.30 )
- 日時: 2013/01/04 23:00
- 名前: ィなかへった ◆8BhNs.rAiU (ID: XiewDVUp)
おっし、やっと続きできたあああああ!
・・・・・・できたけどなんなんこの描写不足っぷり(´;ω;`)
第4話
「今日は皆さんに大事なお話があります」
よく伸びる鐘の音が完全に消えた後。早乙女和子はそう告げた。30代とは思えない幼い顔からはいつもの穏やかさが消えている。ガラス張りの教室に響かせた声も、何処か重みがあった。
「心して聞くように!」
彼女は言葉に間を置き、一人の男子生徒を指示棒でさして言葉を放った。
「目玉焼きとは固焼きですか? それとも半熟ですか? はい、中沢君!!」
「えっ!?」
しなやかに振られた棒の先に存在する癖毛の少年、中沢は彼女の剣幕に吃驚する。一瞬彼は狼狽えたが、率直な感想を控えめに申し出た。
「えっと・・・・・・。どっちでもいいんじゃないかと・・・・・・」
「その通り、どっちでもよろしい!」
どうやら彼は女教師の批判を受けることは免れたようだ。ほっ、と中沢は安心と共に空気を吐き出す。
「たかが卵の焼き加減で女の魅力が決まると思ったら大間違いです!!」
突如、部屋に響く乾いた破壊音。彼女は悔しさを握力に変え、棒を二つの手で思い切り握ったのだ。両端から力を加えられたプラスチック製のそれは見事に分裂し、指示棒としての役目を終える。
「女子の皆さんはくれぐれも半熟じゃなきゃ食べられない〜とか抜かす男とは交際しないように!」
「またダメだったか〜」
「またダメだったんだね・・・・・・」
彼女の話を聞いていた生徒——美樹さやかと鹿目まどかは苦笑する。
「前の男は朝の番組の占いを教えないで言い合いになったし、その前は玄関のインテリアでいざこざになって別れたしねえ」
「あはは・・・・・・」
どうやら以前にもせせこましい事があったらしい。二人の表情は今回もか、と呆れの表情が出ていることが何よりの証拠だ。
「そして、男子の皆さんは絶対に卵の焼き加減にケチをつけるような大人にならないこと!」
結論を述べ終わると和子は咳払いをし、ガラリと雰囲気を変える。
口角を上げ、目を垂れさせる彼女は普段の優しさを取り戻していた。鼓膜を安寧に震わせる透き通った声から、完全に気持ちが晴れた事が解る。
「はい、あとそれから。今日は皆さんに転校生を紹介します」
「そっちが後回しかよ・・・・・・」
思わずさやかは突っ込みを入れた。確かにこれから学校生活を共にする仲間の報告より、自分の愚痴を最初に告げるというのは腑に落ちない。
「スルースキルも大切よ、美樹さん。じゃ、暁美さん、瑞原さん。いらっしゃい」
・・・
靴音が反響する。それと共に、一人の少女の姿が生徒の眼睛に映った。