「……………………」心が安らぐ。時々時間を見つけては、この海辺のベンチに腰掛けながら、彼女の歌声に耳を傾けていた。この海は。正確には四度目の黙示録、それのスタート地点。もしくは、集のかけがえのない人の。復活の祭壇、だったのかもしれない。そこは集自身が最後に「心」に触れた場所であり、「罪」を背負おうとした場所であり、彼女と別れた最後の場所であり、そして。全ての始まり、終わりであった。