二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.51 )
日時: 2013/05/25 22:22
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)




午後5時12分42秒。



ビル上部の倒壊によって地上に落下した瓦礫群は地面に激しくたたきつけられ、跡形もなく乱雑にあらぬ方向へと砕け散っている。
それでもビルはその細長な形状を維持したまま、なお垂直に立っているが、上部爆発の衝撃により中部には極度の、そして下部にも若干の亀裂が発生していた。



「幸いなことにこのビルは現在空きビルとして、都庁側に登録してあるようで、負傷者はいないと思われます。繰り返します、先程・・」



倒壊したビルの下、地上では現在報道陣が多数駆けつけており、現場の状況を細かく正確に滑舌良く話している。瓦礫の周囲は危ないと彼らは踏んだのか、もの珍しいものをみているような目で倒壊しているビルをじっとタブレット端末のカメラ越しに目視している人たちと混ざりながら現場の状況を話されているので、視聴者側としては向こう側の瓦礫群の様子が見れないようになってしまっているといった状態だ。




だが。





ビル上部が爆破した瞬間から何も起こっていない。
通常のテロリストによる対国の精神を持つものの犯行ならば、次の一手が仕込まれてもおかしくない時間帯だ。空き巣も五分が限度というように、テロも少なからずの時間が勝敗を分けることになるだろう。善は急げという言葉にならい、悪は急げという創作にも合致するところはそう少なくは無いはずだ。
ならば何故であるのか。



その答えは、今から彼女が教えてくれるはずである。