二次創作小説(映像)※倉庫ログ

明るい黒の絵 ( No.15 )
日時: 2013/04/03 17:41
名前: 盾無桃李 (ID: dXUQaT2.)

 だいぶ時が経ち空は深い藍色になっていた。

 「もう夜だ……心配だ……」

 空を見上げてつい落胆してしまう。
 さっきの聞こえていた音以降もう彼女の気配がしていないのだ。
 絶望が襲いかかってくる。

 「大丈夫なんじゃないか?あいつはもともとホームレスなんだし一夜ぐらいどっかで──」

 「そうじゃない!一時キケンが迫っていたんだ!それから声も聞こえない……」

 その人の感情は今空と似たように暗くなってしまった。
 少しでもどうにかしたい不良ぽいのは声を掛けた。

 「……一応メールしたらどうだ。遠くに行き過ぎたのかもしれない、だから認知できな──
 「お前があんな事言わなかったら!!」
───ッッ!怒んなよ!……俺だって言われ続けるのは痛いんだ。」

 「………。」

 「もう、俺は帰るからな。」

 「勝手にして」

 徒歩で金髪の青年が暗闇へと消えていった。