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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 明るい黒の絵 ( No.30 )
- 日時: 2013/05/13 10:40
- 名前: 盾無桃李 (ID: aFv5RcdT)
まさかのだ。
悪循環の繰り返しではないのかと本心疑う。
同居の友人が家に帰って無いことを知った。
まさか、奴らに捕まって居ないよな?
兄に止められたが思わずまた家を飛び出してきた。
友人に頼もうとしても夜だから無理がある。
思い当たるところを自ら探してみなければならない。
道中聞き出せそうな人に2人の事を聴いて回ってみた。
良い写真も持ってなかったためイラストを見せてみたりもした。
途中会ったこの時間にしては珍しい少年にも声をかけてみた。
「へぇ〜迷子、結構お2人大きいのにねぇww」
「そ、そうだね。これに似た人見かけたりとかしなかったかな?」
「んぅん〜いいや、全然」
「そっか、ありがとう」
イラストを見せた瞬間ピロリーンと携帯のシャッター音が聞こえたが気のせいだろう。
少年はずっと手を頭に組んでいるからそんなことは出来ないと思う。
人付き合いが苦手な僕はこの会話だけでも十分過ぎる。
長居はしたくないためそそくさと逃げるように立ち去った。
こうなったら、まずは家跡にでも行ってみるか。
他に金なし不良の友人が行き当たる所がない。
耳パットをキチンと付けてバイクを走らせた。
「うん〜いいや、全然知っているんだけど。人の話は最後まで聞いた方がいいよ〜。」
ニヒヒと少年が不気味な笑顔を作る。
耳を塞いでしまった青年にはその言葉はもう届かない。
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