二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 今日もまた朝は来る ( No.35 )
- 日時: 2013/05/13 17:41
- 名前: 盾無桃李 (ID: e2r21W3i)
゜゜゜戻りましてキアリム゜゜゜
振り向きたい、でも左目が自由な分目を閉じた方がいい。
長い前髪を必死にかき集めて左に流す。
それでもやはり少しでも押さえる物がないと湧き出して隠せ切れてない。
コンタクトちょうど良かったんだよな、目がきらきらしているように見えて格好良かったから……
これでは見えない+人目を避ける=帰れないのでは?
逃走不可、大人しく隅っこに居るのが一番だ。
隅っこを探して四つん這いになって移動してみる。
「あ、そうだ。」
いきなりの女性の発言に驚く。
何か思いついたようだが、今のボクには全てが怖い。
しかも、目の前に立ちはだかった。
視界に脚が入り込んだ瞬間精一杯目を閉じた。
ぺたんと座って何かされるのを待ってみる。
もう、ボクは逃げはしない!隠れるが。
ボクの手を彼女が掴んで何かを握らせた。
「お前が知っていることで、昨日襲ってきたサングラスの奴らのこと教えてくれないか?」
「………能力者を……集めてる。」
声がだいぶ戻ってきた。
ダミ声ではなくなった。でも低い……。
やはり、能力者集めてる同士気になっているんだ。
なるべくなら同盟とか結ばないでほしい怖いから。
そう考えると恐ろしくて話せない内容だったかもしれない。
「そうか、まぁ、どうせ利用とかされてしまうんだな。」
「?、違う。」
確かに能力者を集めてるなら利用が一番妥当だ。
そっちの方が集める側にとって利益だ。得がある。
でも、
「………能力者を……ゼロに戻そうとしている。」
「───!!殺そうとしているのか!?」
驚きのあまりか勢いよく相手が問う。
その質問に首を振る。
「それも違う。………消されるの。肉体以外全てを」
目の前にくっきりと彼女の整った顔立ちが見える。
あっ、ボク目を開いてしまったんだ。
しかも、かなり顔が近い。
どうりで良く見えたんだ。
「目………。」
近い分彼女は見逃さなかった。
ボクの裸眼の左目を───