二次創作小説(映像)※倉庫ログ

団体入団 ( No.43 )
日時: 2013/05/18 22:21
名前: 盾無桃李 (ID: r2O29254)

 「痛っ!」

 今回はさすがに怪我した。
 鼻が腫れ上がり、額にタンコブを作り上げた。
 結局またお世話になっている現状。
 キドさんは雑ながらもキチンと治療をしてくれた。
 これ以上なんの指図もできない。
 自ら行動なんてしようとは思わない。
 そう決意した一時だった。

 「カノ、どこで道草食っていた。」

 「ん?男の人を付けて歩いてみたんだけどバイクにはかないっこなかったや。それで遠くまで行っちゃって帰ってくるの大変だったんだよ。」

 「ストーカーしていたんだな。趣味の悪い。」

 「えーっ言い方ヒドくない?んで、任務実行するの?」

 「そうだな。コイツの拷問が終わったらな。」

 拷問って何するの!
 怖いんですけど。
 ってか拷問終わった後何するのこの人たち。

 「ん?なんの任務かって聞きたそうな顔だね。我々メカクシ団は元々警察の『目』を盗んで、ヤバい施設に入ったりそこから色々と拝借したりしていてね。今回このサングラス組織が気になるため警察署に乗り込もうと考えております。」

 爽やかな笑みを浮かべなから黙々と話を進めるカノさん。
 ボク、聞いた覚えないんだけど、ご親切なっ………

 「えぇ!そんな事やっているの!」

 「あっれ〜〜知っているって言ったから知っているかと思ったのに。」

 ニヒヒといつもの笑みを浮かべて楽しそうに言う。

 「カノ!お前また!」

 「あぁ〜あ、早く本当の事話せば良かったのにね。」

 まだふざけているカノさんにキドさんが絶えきれず殴りだした。
 技を次々に決め付け確実にカノさんのポイントゲージを減らしていく。
 ガードする余裕すら与えない見事なコンボだ。
 ポカーンとただ見守るしかない現状。
 セトさんが近寄って来て

 「日常茶飯事だから大丈夫っす」

 耳打ちでそう言われた。
 きっと生きて帰っては来るだろう。

 しばらくして、完全にゲージは赤に変わる頃ようやくキドさんは手を休めた。

 「秘密を知ったからには、やはり帰すわけには行かない。」

 「ですよね〜、大体掴めてきました。」

 でも、まあ研究者登場とかしなくて良かった。
 卑劣な実験されたらたまったもんじゃない。

 「それでだ、お前名前は?」

 そう言えば朝言えるタイミングがあったのに言えなかった。
 ボクは………ボクの名前ねぇ、
 彼女の使ってしまったらややこしくなるだろうな。
 やっぱり言わなければいけないかな。

 「ボクに名前なんてあると思う?」

 「人間だもんそれぐらいあるだろ。」

 人間だと言ってくれる。
 能力者を集めているくせに化け物扱いしないんだね。

 「ボク、キア……キアって言います。」

 「っで、キアさん入団するの〜?」

 カノさん復活。
 また、心許ないこと聞いて……叱られても知りませんよ。

 「さらさらないつもりです。」

 「バッサリ〜」

 「でも、その任務混ぜて頂きたいです!」