二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 現場移動 ( No.49 )
- 日時: 2013/05/20 21:31
- 名前: 盾無桃李 (ID: 0JVwtz5e)
目的地へ向かっている道中急に2人が消えた。
「あ、あれ?どうして?……なんで?」
さっきまで一緒に歩いていたよね?
でも、角を曲がった瞬間に姿らしき動く物体は見当たらない。
まさか、上!?
そんな訳ないよね〜
超人か特殊能力でもない限り……
能力?
あっ!
もしかしたら、能力を使って姿を眩ました?
ならば、ボクも同じものを使用する。
この全てが繋がるのに約30秒を要した。
遅い、時間の無駄だ。
能力を展開させるとキドさん達らしき姿を捉えられた。
でも、視力のアシストがない分確定型ではない。
小走りでその姿を追っていくと間違ってはなかったようだ。
「遅い迷子になったかと思ったぞ。」
いいやキドさんそれはないだろ。
「ぷっ、でもキチンとこっちからは見えてたよ。不安そうな顔。」
「当たり前ですよ。ボクだってどうなってたかは理解してます!………あれ?、カノさんもなぜ見えなかったのですか?『目隠し』能力はキドさんの───」
「それは、俺がカノも含めて反映させているからだ。」
「すごい!キドさんは周りの人にも影響を与えられるんだ!」
「ま、まあなコントロールぐらい出来るようになった。」
照れくさそうに彼女は頭を掻いた。
本当に鍛錬の賜だ。
尊敬するよ。
「昔はね僕がいないと消えちゃうかもしれないって───「カァノォぉぉ」ゴメンナサイ」
カノさん大体予想ついていたでしょ、口に出さない方が身のためだと思うよ。
絶対。
ボクはその被害者、加害者を幾度となく見てきた。
でも、ボクがそれを口に出さないか否かカノさんはいつまで経っても口が減らなかった。
途中すれ違う歩行者にいつ気付かれないかドキドキしていた。
いくら、声の存在も消されているからって喋り過ぎではないだろうか。
ゆえにキドさんはもうイヤホンを耳に装着して音楽を聴いている。
防御、逃走を図っていた。
これでは、もうすでにカノさんは独り言を言っているようなものだ。
「そうだ!キアちゃん。」
キドさんがあまりにも無視するためボクへと突っかかってきた。
余計な事言ったらボクですらど突きますよ?
「あまり慣れてない様子だけど、ここら辺の人ではないよね。どこの子?」
その言い方絶対誤解を生んでしまう。
もうちょっと言葉を厳選して欲しい。
「……ボクは、もっと…緑が生い茂った……中に住んでる。」
あまり解答したくないが、話しかけられている分無視するのは良くない。
まず、無視できる口実がなかった。
「あぁ、つまりド田舎から都会へ行ってみたかったんだね!」
どっからそうなった。
まず、ボクはこう1対1で話すのは苦手だ。
やっぱりキドさん混ざって。
心境で訴えても意味がない。
「っで、目的は?」
「………家出」
その発言後意外だったのかカノさんがキョトンとした表情になった。