二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 現場移動 ( No.50 )
- 日時: 2013/05/20 21:32
- 名前: 盾無桃李 (ID: 0JVwtz5e)
「家出っていうとやっぱりここら辺に助けを求められる友人とかいたの?」
「………まぁ、………うん……」
この話を続けなくてはいけないのか?
なるべくなら掘り下げないで欲しいです。
遠慮願います。
「ねぇねぇ、もしかしてだけど、その人は長身でぇ色白でぇ、ひょろっとしたあまり表に出ない男性?」
「えっ?……ぁ………うん。」
驚いた。
なんでクロノエの事を知って……
いや、きっと想像範囲何だろう。
ボクとクロノエの交流なんてつい昨日で久しぶりの事だ。
ましてやなかなか表へは出なく人間を嫌っている人柄だ。
やはり知っている訳がない。
「やっぱりそうなんだ〜、実はね〜昨晩人を捜しているってそこら中で聞き回っていて────」
なんかそれ、奴らみたいだぞ。
本当にそれはクロノエか?
きっと違うな。
ボクの勘違いだったようだ。
あの人が人へ直接に尋ねたりするものか。
「アジトに戻るまでの間迷ったんだけどね───」
追いかけて遅れた理由。
もし、相手がサングラスの組織の奴らであって気付かれていたら終わっていたぞカノさん。
「なんか、親しそうな彼との絵を見せられたからあれって思ったn───」
携帯で見せつけられた。
細めでその画面を睨む。
それは、紛れもないボクが描いたイラスト。
その写真がぶれもなく影もなく綺麗に撮られていた。
顔が紅潮するのが分かった。
「この絵と君、そして昨日の服装から全てが───」
「あぁあ!もう、黙ってて!」
思わずカノさんの携帯を取り上げて写真を削除した。
「あぁ〜〜。」
少々切なさそうな声がするが気にしない。
携帯を返却してキドさんの元へ小走りで近づいた。
「それでさ、軽くだけど調べてみたんだ。」
まだ口を閉じない。
これ以上変な発言、行動を取ると危なげなさそう。
そう言って、携帯からなにやら聞き覚えのある曲が………。
そしてそのまま歌詞に入ってラルフの歌声がそのまま流れる………。
「この人もなにか能力持っているね。なんかネットでの評価が尋常じゃなくものすg────お願い壊さないだげて。」
またカノさんの携帯を取り上げた。
弱音まで聴けたとは大切なんだな携帯。
そう言えばクロノエとラルフの事が気掛かりになってきた。
連絡なしでここまでいるのはさすがに心配かけてしまっているだろう。
本来なら夜には帰るつもりだったのに朝まで意地を見せてしまった。
喧嘩したラルフはともかくクロノエには連絡しておこうか。
そう思って自分の携帯の電源を入れた。
「僕の携帯…………」
「どうしましょうかね〜〜」
少しやり返しのようにニヒヒと笑ってカノさんの携帯を見せびらかした。