二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 現場移動。 ( No.51 )
- 日時: 2013/05/20 21:32
- 名前: 盾無桃李 (ID: 0JVwtz5e)
取り返すためカノさんが手を伸ばした瞬間にバッと手を引いた。
こういった場合ふざけすぎて携帯を壊してしまうという事態が起こるかもしれない。
そんなフラグから避けるために能力『目を欺く』を使用してみた。
これでカノさんはボクではなく幻影を追いかける。
この能力なかなか使えるかもしれない。
ボクは全て幻へ任せキドさんの隣を歩く。
しかし、最小限の能力の使用のためカノさんしかみれていない。
ただ手足をばたつかせて走り出す様子がキドさんからは見て取れるだろう。
追いかけすぎてどこまでも行ってしまうような気がするが、キドさんから離れすぎるのは良くない。
トドメと言った感じで定番の転倒&携帯をぶっ飛ばして派手に壊れる。
全て幻だが。
「あぁあぁぁ………」
頑張って叫びたいのを我慢して感嘆の声を漏らした。
微妙に涙目で見て取れる。
跪きそこにあるはずもない壊れた携帯をただ呆然と眺めていた。
このときもうすでにボクの幻影は消し去ってある。
その様子にはさすがのキドさんでも気づいた。
イヤホンを外して状況を確認しようとするが、ただカノさんがうなだれているようにしか見えない。
「カノ、どうした。」
「け、けいたいが………」
「?」
キドさんが辺りを確認して笑いをこらえているボクを見つけて尋ねた。
「あの馬鹿はどうしたんだ?」
「マリーちゃんの時と同じですよ。欺く……ぷっくくくっ」
キドさんはボクがカノさんの携帯を握り締めているのを目にしてため息混じりに止めるよう促された。
それに承諾して能力を1つ解除した。
幻の携帯は消えて、カノさんはあれっと言った感じにキョロキョロと辺りを見渡し始めた。
そしてキドさんと笑っているボク、そして無事の携帯を確認したら。
「してやられた〜〜」
いつものようにニヒヒと笑った。